【実践! サウンドチューニング 中級編】タイムアライメント その2…緻密にコントロールするための条件とは?

自動車 テクノロジー カーナビ/カーオーディオ新製品
三菱電機・ダイヤトーン サウンドナビの「タイムアライメント」調整画面。
三菱電機・ダイヤトーン サウンドナビの「タイムアライメント」調整画面。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオの音の良し悪しに大きな影響を与える「サウンドチューニング」について、そのノウハウを広くご紹介している当コーナー。現在はいよいよ“中級編”に突入し、まずは「タイムアライメント」をテーマにお届けしている。

前回は、これがどのような機能なのかを解説した。その中で、「トゥイーターとミッドウーファーを個別にコントロールするためには、システムレイアウトが、“マルチアンプシステム”を構成できている必要がある」と説明させていただいた。今週はこの“マルチアンプシステム”が何か、を解説していく。

“マルチアンプシステム”とは、簡単に言うと、「1つのスピーカーユニットごとに、パワーアンプの1chずつをあてがうシステム」のことを指す。

そして、このようなシステムレイアウトを取るためには、「アクティブ・クロスオーバー」が不可欠となる。「クロスオーバー」とは、音楽信号をトゥイーター用とミッドウーファー用に“帯域分割”する行為である。通常はそれを、スピーカーユニットに付属している「パッシブクロスオーバーネットワーク」で行う。

それに対して「アクティブ・クロスオーバー」とは、音楽信号を、パワーアンプに送られる前に“帯域分割”する装置である。あらかじめ“帯域分割”することで、それぞれを個別にコントロールできる状況を作り出せるのだ。そして、これを使うことで初めて、「1つのスピーカーユニットごとに、パワーアンプの1chずつをあてがうシステム」が構成できるのである。

なお、「アクティブ・クロスオーバー」は、緻密に「タイムアライメント」をコントロールすることが可能となるユニットである「DSP」(デジタル・シグナル・プロセッサー)内に、1機能として搭載されている。「DSP」で「クロスオーバー」を設定して、それにより「マルチアンプシステム」を成立させ、その上で緻密に「タイムアライメント」機能を操作していく、という流れとなるのだ。

少々、難しい話となってしまったが、ご理解いただけただろうか。さて次回は、話を一旦戻し、簡易的なタイプの「タイムアライメント」の調整方法を解説していこうと思う。次回もお読み逃しなく。

【実践! サウンドチューニング】中級編 Part.1「タイムアライメント」その2「緻密にコントロールするための条件とは?」

《太田祥三》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を欧州発表…EVも設定
  2. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  3. 高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
  4. [VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
  5. トヨタ『4ランナー』新型...最新技術と高い耐久性の両立[詳細画像]
  6. ちょっと待った! 自動車税の支払い…キャンペーンやポイントがつく支払い方法で
  7. マフラー選びの決め手、『合法性と性能の両立』が求められる~カスタムHOW TO~
  8. [音響機材・チョイスの勘どころ]サブウーファー・国産ブランド…小型・薄型モデルのトレンドを分析!
  9. トヨタ『カムリ』新型...ベストセラーはどこが新しくなったか?[詳細画像]
  10. メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
ランキングをもっと見る