【新聞ウォッチ】北陸新幹線「小浜-京都ルート」与党PT正式決定、所要時間など利便性重視

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北陸新幹線(東京駅) (c) Getty Images
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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2016年12月21日付

●「小浜-京都」正式決定、与党PT北陸新幹線ルート(読売・8面)

●ポルシェ新型発表(読売・8面)

●都内初乗り400円前後に、タクシー新運賃、来月末から(読売・37面)

●メルケル首相、テロと判断、ベルリン12人死亡、「故意に車突入」(朝日・1面)

●トランプ相場日銀綱渡り、景気判断、1年7か月ぶり引き上げたが、物価目標遠い達成(朝日・6面)

●ぱっと乗り捨て都内でGO、欧州風カーシェア実証実験(朝日・9面)

●ガソリン価格操作、小規模小売りほど不利、値引き元売り間で差(毎日・6面)

●パナソニック、パナホーム完全子会社に、住宅を成長の柱に(日経・13面)

●転機の「軽」脱「燃費競争」探る(日経・13面)

●後部座席「ベルトする」3割、警視庁など調査、低い着用率(日経・42面)

ひとくちコメント

北陸新幹線で未着工となっている福井県の敦賀市以西の延伸について検討を重ねてきた自民・公明両党の「整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)」が、福井県の小浜市を経由して京都、大阪を結ぶ「小浜-京都ルート」を正式決定した。

北陸新幹線の敦賀から大阪までの区間については、「小浜-京都ルート」と、京都府北部の舞鶴市を経由して京都駅に向かう「舞鶴ルート」、それに滋賀県の米原駅で東海道新幹線に合流する「米原ルート」の3つが候補に上がっていた。

このうち、「移動の速さや利便性を総合的に勘案」した結果、北陸地方の各駅から新大阪までの所要時間が最短の「小浜-京都ルート」が適切だと判断したという。

きょうの各紙も「北陸新幹線敦賀以西ルート、小浜-京都正式決定、所要時間、料金、利便性を評価」(東京)などと、取り上げている。

ただ、きょうの産経などは「北陸新幹線延伸残る火種、重い建設費、京都以南は年度内」とのタイトルで「2兆円以上とされる建設費の確保など課題は多い」として「3分の2は国費で、国民の負担となる。沿線地域の便益に偏らず、日本全体の交通網をどう形成するのか、費用に見合う効果を得られるのかという視点が欠かせない」と指摘。

東京も社説で「建設財源や並行在来線の議論はこれからで、まだハードルは多い」と伝えている。

「小浜-京都」ルートは、国土交通省の試算では2031年着工、30年後の46年開業が想定されているという。いずれにせよ、還暦をはるかに過ぎた高齢者たちにとっては北陸新幹線で小浜市を経由して京都や大阪まで行くのは「夢のまた夢」であることに変わりはないが……。

《福田俊之》

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