ホンダ、完全自動運転車の開発で米ウェイモ(旧グーグル)と共同研究

自動車 テクノロジー ITS
グーグルが自社開発した自動運転車のプロトタイプ
グーグルが自社開発した自動運転車のプロトタイプ 全 3 枚 拡大写真

ホンダの開発部門である本田技術研究所は12月22日、米グーグルの自動運転車の開発部門が独立したウェイモ(カリフォルニア州マウンテンビュー)と、同技術の共同研究で基本合意したと発表した。

【画像全3枚】

ウェイモが開発した完全自動運転車向けのセンサーやソフトウェア、車載コンピューターなどをホンダの車両に搭載、米国で公道などを走る実証実験を共同で進める。ホンダは提携で完全自動運転技術の開発を加速させていく。

ウェイモは当初からドライバーに頼らない完全自動運転技術を開発してきた。一方、ホンダは自動ブレーキなど安全運転支援技術の開発積み上げで自動運転技術の高度化を図っており、2020年には高速道路で複数車線を走行できる車両の市販を目指している。

両社の自動運転技術開発の進め方は異なっており、ホンダは「別の技術アプローチによって課題解決への近道としたい」(広報部)と提携の狙いを説明している。研究や実験の日程などは今後詰めるが、ウェイモと同様の提携を行っているFCA(フィアット・クライスラー・オートモービルズ)は今週、すでに実験車両を公表していることから、2017年にはホンダの実験車も走行段階に入る見通しだ。

ウェイモは、グーグルが09年から開発してきた自動運転車の開発部門が分離独立したもので、グーグルの親会社である米アルファベットの子会社として今月発足した。ホンダとグーグルは12年に、車載機器用ソフトの「アンドロイドオート」の展開で提携しており、今回の共同研究に至る接点があった。

《池原照雄》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ライバルはアルファード? メルセデスベンツの最高級ミニバンが日本初公開!…ジャパンモビリティショー2025
  2. インフィニティは最上位SUV『QX80』にGT-Rエンジン移植、1000馬力超「R-Spec」発表へ…SEMA 2025
  3. トヨタ『ランクル60』に最新V6ツインターボ移植、「ターボトレイルクルーザー」発表へ…SEMA 2025
  4. ホンダ『シビック タイプR』がラリーカーに、競技参戦を想定…SEMA 2025
  5. 日産 フェアレディZ をレーシングカーにカスタム、「NISMO GT-Z」発表へ…SEMA 2025
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る