【GARMIN Oregon 750TJインプレ前編】ガーミンのハンディGPS最高峰、スマホ並の扱いやすさ

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タフなボディはブラック仕様で高級感も感じられる
タフなボディはブラック仕様で高級感も感じられる 全 24 枚 拡大写真

ガーミン社のハンディGPS「Oregon(オレゴン)」シリーズに登山地形図内蔵でカメラ付き最新モデル「Oregon 750TJ」が登場した。画面をなぞって操作できるタッチパネル仕様で、スマホ並みの扱いやすさが魅力。価格は9万円(税別)。

カテゴリー最高峰に位置するOregonシリーズ

ガーミン社のGPS製品はランニングウォッチから車載ナビゲーションまで多種多様なモデルがラインナップされている。そのなかで、ハンディGPSはハンドヘルド(手持ち)タイプとも言われ、ハードなアウトドアでの使用に耐えられる防水性とタフネスボディを備えることが特徴だ。代表的なカテゴリーは3つ。受信感度を高めるためにアンテナを装備したプロモデルのGPSMAP(ジーピーエスマップ)、汎用性の高いスタンダードモデルのeTrex(イートレックス)、そしてカテゴリー最高峰に位置するのがOregonシリーズである。

Oregonシリーズの持ち味は、本格的な登山に対応できる高品位な機能を備えつつ、スマホに近い感覚で持ち歩いて操作できることだ。そんなハンディGPSに最新モデルとしてOregon 750TJがリリースされた。どんな進化を遂げているのか、そのポテンシャルはとても興味深い。Oregon 750TJの特徴を3つに絞ってタネ明かしをしてしまえば、最新の日本詳細地形図を収録していること、撮影位置などのジオタグ情報が埋め込める高性能カメラを搭載していること、そしてスマホやその他のガーミンデバイスと接続できる通信機能があって拡張機能を飛躍的に高めていることだ。

前回インプレした「eTrex Touch(イートレックスタッチ)35J」がサイクリングやバーチャル宝探しゲームを含むアウトドアアクティビティ全般に汎用性があるのに対し、Oregon 750TJはもっと本格的な登山、トレールラン、狩猟、カヤック、釣りなどスペシャルなアウトドア志向のコンセプトをのぞかせる。もちろん登山とハイキングはGPSデバイスにとって同じような条件下で利用することになるので、週末の里山歩きにも使える。自転車に関してはサイクリングツアー(自転車を使った旅)と、登山のように山中を走るマウンテンバイクで活用できる機能を装備。eTrexに装備されているフィットネスレベルのサイクリングは実行アクティビティとしては想定されていない。

充電池も市販の電池も使える

Oregon 750TJのサイズは縦114mm、横61mm、厚さ33mmで、手のひらに優しく収まるような丸みを帯びた形状。硬質ラバー素材で覆われているので、大自然の中でのラフな使用にも耐えられる。防水性能は日常生活防水(IPX7)で、もちろん雨水を気にしなくていい。ディスプレイは3インチ(63×38mm)で、解像度は240×400ピクセル、半透過型のカラー液晶だ。タッチスクリーンなのでスマホと同じように操作できる。アプリケーションメニューは電源ボタンを押すと出現する。

GPSを使ってジオタグ情報が埋め込まれた写真が撮影できる、8メガピクセルデジタルカメラも搭載される。衛星補足中に撮影した画像であることが条件。ジオタグが埋め込まれた写真を目的地に設定すると、再びその場所を訪れるナビゲーションができるフォトナビ機能も利用できる。スマホよりも片手で持ったときのホールド感があるので、橋の上や岩場などの不安定な場所でも撮影しやすい。撮影した画像は本機でも編集できるが、付属のUSBケーブルあるいはBluetoothでパソコンなどに接続すればそこに保存して活用できる。

バッテリーは単三乾電池2本。世界中のどんなところでもたいてい入手できる単三乾電池は、登山家にとってはGPSデバイスの必要要件。Oregon 750TJはそれだけでなく、標準付属されるニッケル水素バッテリーパックを使えば、本機にそれを装填したままの状態でACアダブターを介してUSBポートから充電できる。稼働時間は最大16時間(アルカリ電池、通常使用時)というので日帰り登山は十分カバーできるし、1泊ルートなら交換用単三電池を2~4本携行していけばいい(日帰りでも念のため単三電池を携行すると安心)。

登山の時、あったら便利なこと間違いなし

すでに冬山シーズンとなってしまったため本格的な登山をしての使用感は報告できないが、紅葉の時期に登った谷川岳の西黒尾根ルートでこのOregon 750TJがあったらどんなに安心だったかなあと想像してしまった。山頂まであとどのくらいで、この先はどのくらいの勾配が待ち構えているのか。ボクたち初級者にとってはそれがたまらず不安で、どうしても山頂までの道のりを急いでしまいがちだ。750TJで現在位置を確認できたら、全体の進行状況が把握でき、残存する体力と相談しながら大休止したり、ペースを変えたりする判断材料になるのだ。

最後につけ加えると本格的な登山をする場合、Oregon 750TJをはじめとしたハンディGPSはあくまでも状況把握の一手段。電池切れや破損、紛失という事態もあり得る。山岳地図とコンパスなどは必携のこと。

《山口和幸》

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