ドイツ高級3ブランド中国販売、アウディが引き続き首位 11月

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アウディQ3
アウディQ3 全 3 枚 拡大写真

ドイツの高級車、アウディ、メルセデスベンツ、BMW。3ブランドの11月の中国新車販売の結果が出そろい、アウディが首位を維持した。

アウディの11月中国新車販売は、5万2776台。前年同月比は6.6%増と、11か月連続で前年実績を上回った。販売の主力は、中国吉林省のフォルクスワーゲングループの長春工場で現地生産される『A6L』、『A4L』、『Q5』、『Q3』の4車種。なおA6LとA4Lは、中国専用のロングホイールベース仕様。

11月の車種別の販売実績では、Q3が引き続き好調。前年同月に対して、46.8%増と大きく伸びた。またアウディは2014年夏から、広東省の仏山新工場において、『A3セダン』の現地生産を開始。この『A3』シリーズも11月、前年同月比31%増の8529台と、顧客の支持を集めた。また、9月に中国の販売店に到着したA4Lの新型に対する顧客の反応も良好という。

BMWグループ(MINIを含む)の11月中国販売台数は、4万9375台。前年同月比は20.2%増と、7か月連続で前年実績を上回った。BMWグループは、中国パートナーの華晨中国汽車(ブリリアンス)との間で合弁会社を設立。『3シリーズ』と『5シリーズ』、『X1』を現地生産している。さらに新たに3車種を、現地生産する計画。

メルセデスベンツの11月の中国における新車販売台数は、4万2310台。前年同月比は16.5%増と、45か月連続で前年実績を上回った。メルセデスベンツを擁するダイムラーは、北京汽車との間で、中国合弁会社の北京ベンツを設立。2006年からメルセデスベンツ『Eクラス』を、2008年から『Cクラス』を現地生産している。

また、2010年5月には、中国専用のロングホイールベース車、『EクラスL』を生産開始。2011年12月からは、『GLK』が現地生産車に加わった。さらに、2015年4月からは『GLA』、2015年11月からはGLK後継車の『GLC』の現地生産を開始した。

メルセデスベンツの11月の中国新車販売では、セダン系とSUVともに、販売が好調。とくに、新型『Eクラス』に対する需要が根強い。4月下旬に開催された北京モーターショー16では、新型EクラスLを発表。10月から中国での販売を開始した新型も、販売増に貢献する。

11月の中国高級車市場において、ドイツ3ブランドでは、アウディが引き続き首位を守った。競合ブランドよりも早く、中国でのブランドを確立した強みを保っている。

《森脇稔》

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