クルマ前面風景、300円吸盤クリップと3000円中古デジカメでどれだけ撮れるか

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カー用品店の見切り品コーナーで売っていた300円の吸盤クリップ型スマホホルダーと、中古で買った3千円のデジタルカメラで、クルマの前面風景を録画すると、どんな仕上りに!?
カー用品店の見切り品コーナーで売っていた300円の吸盤クリップ型スマホホルダーと、中古で買った3千円のデジタルカメラで、クルマの前面風景を録画すると、どんな仕上りに!? 全 3 枚 拡大写真

カー用品店の見切り品コーナーで売っていた300円の吸盤クリップ型スマホホルダーと、中古で買った3000円のデジタルカメラで、クルマの前面風景を録画すると、どんな仕上がりか。夜の京葉道・首都高で試し、10分の動画にしてYouTubeにアップしてみた。

車両は、ハイテク技術などいっさいないポンコツ旧車で、足はかため。初めて助手席に座った人は、路面のデコボコを素直に拾いガタガタ走るその乗り心地に、苦笑するほど。

300円の吸盤クリップをミラーの右側に付け、クリップに中古デジカメをはさむ。動画設定はフレームサイズ横320×縦240、オートホワイトバランス、オート感度、ズームなし。2GBのSDカードで撮影可能時間は1時間26分と表示されていた。

クルマを走らせてすぐにわかったことは、吸盤からぶら下がるクリップが小刻みに揺れ、「これじゃまともに映らないだろうな」と感じた点。クルマの振動をまともに受け、ブルブルと震えてしまう。

このデジカメの重さは、プラスチック製ボディなどから126グラムと軽いほうだけど、それでもブルブル。重厚なボディのソニー「サイバーショット」やリコー「GR」、キャノン「パワーショット」などのシリーズは250~270グラムほどあるから、この見切り品吸盤クリップとの組み合わせでは自重でさらにブルブルと震える、ついには重くて吸盤も負けて大事なカメラが落っこちてしまうだろう。

たとえば、首都高の継ぎ目では、ダッダッと路面の凹凸を拾うのにあわせ、カメラもブルッブルッと素直に震える。横320ピクセルの絵も震えっぱなし。高速道路の案内標識や、料金所での課金デジタル表示などは、映像を見ても判別できないほど。

音声も、クルマの振動によってガサガサ感が目立つ。タイヤと路面による走行音や、背中で鳴るミドシップエンジンの唸り、ウインカー音、ETCの女性アナウンスの声は拾ってくれていた。

仕事場に戻り、動画をつなぎ合わせる作業へ。映像の加工はいっさいせず、絵素材を Photoshop CS6 で切る・捨てる・つなぐ・エンコードのみ。10分30秒にまとめても、ファイルサイズは275MBにまでふくらんだ。YouTubeにアップロード時に「動画を修正する」にチェックを入れた。それでも絵はブルブル……。

動画の質は、見切り品吸盤クリップ+3000円中古デジカメそのものだった。が、風景には発見があった。京葉道と外環道千葉延伸区間の交差部となる京葉ジャンクション(仮称)では、すでにランプが姿を見せていた(動画2分45秒前後)。これまで行き来できなかった首都高7号小松川線と中央環状線を結ぶ小松川ジャンクションの新たな橋脚も左手に見えた(動画4分30秒前後)。動画の各ポイントとタイムは下記のとおり。

京葉道船橋料金所(1分00秒)→京葉ジャンクション(仮称秒)外環道接続部(2分45秒)→江戸川橋りょう(4分10秒)→京葉道・首都高7号小松川線境界部(4分30秒)→7号小松川線・中央環状線 小松川ジャンクション建設現場(4分51秒)→錦糸町料金所(5分20秒)→箱崎ジャンクション(6分10秒)→江戸橋ジャンクション(6分40秒)→京橋ジャンクション(8分00秒)→警視庁高速道路交通警察隊新富分駐所(8分15秒)→銀座出口(8分45秒)→晴海通り三原橋交差点(9分10秒)→銀座四丁目交差点・和光本館(9分45秒)→銀座・西五番街通り(10分15秒)

《レスポンス編集部》

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