ブリヂストン「ちゃんと買い」のニュータイヤNH100、狙いは軽ブーマー

自動車 ビジネス 企業動向
執行役員とフォトセッション
執行役員とフォトセッション 全 8 枚 拡大写真

10日、ブリヂストンは年始の恒例となる新タイヤの発表会を開催した。ECOPIAプランドに追加された「NH100」は、新車装着タイヤと同等の性能でありながら、とくに消耗時のウェット性能の低下を抑えたことが特徴だ。

発表会冒頭、挨拶に立ったブリヂストン執行役員 消費財タイヤ事業統括本部長 檜垣徹氏は、「日本のモータリゼーションが本格的に始まった1960年代から車の進化はめざましいものがあり、タイヤも同様に進化している。しかし、タイヤは見た目で区別や判断がつきにくい。ブリヂストンでは新車装着タイヤの性能を基準に、補修タイヤを選ぶ『ちゃんと買い』を提唱している。今年もこの戦略を踏襲する」として、NH100を紹介した。

同社の調査では、補修用にタイヤを選ぶとき、約57%の人が新車装着時のタイヤより性能の劣るタイヤを選んでいるという。例えば、新車装着時のタイヤは同じECOPIAブランドでもメーカーや車種ごとに特性を調整しているため、昔のように新車装着タイヤは性能より価格重視ということは必ずしも当てはまらない。車種などを考えて性能や銘柄に注意して選ばないユーザーが多いということだろう。

NH100は、新しいポリマー、分散剤のチューン、トレッドパターンの最適化をさらに進め、新車装着時のECOPIA EP150と同等の耐摩耗性、低燃費、ウェット性能を維持したまま、経年による性能の低下、とくにウェット特性の落ち込みを抑えている。同社のスタンダードタイヤであるNEXTRYの経年劣化によるウェット性能の低下指数を100(2万キロ走行時)とすると、NH100は70程度しか低下しない。新品時の両者の性能差を勘案すると、NH100は2万キロ走ってもNEXTRYの新品時より少し劣る程度だという。

ブリヂストンでは、NH100について一般的なセダン向けのNH100、ミニバン向けのNH100 RV、軽自動車向けのNH100 Cの3つのシリーズを設定し、軽向けの13インチからセダン、ミニバン向けの19インチまで67サイズをラインナップしている。そのうち軽自動車向けは27サイズととくに力を入れている。

その理由について同社は「13年、14年にちょっとした軽自動車ブームがあった。このユーザーがちょうど交換時期を迎える。軽自動車ブーマーのニーズに応えるため」と説明する。そして「量販店やプロショップにも『ちゃんと買い』を勧めてもらうため、事業者向けの説明会や試乗会を展開していきたい」とした。

《中尾真二》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 6年ぶりビッグネーム復活!? 新開発のV12エンジンが搭載されるフラッグシップGTとは
  2. トヨタ『シエンタ』対応の「車中泊キット」一般販売開始
  3. VW『ゴルフ』改良新型、新PHEVはEVモード143kmに拡大…欧州受注スタート
  4. 街乗りでも効果絶大! アライメント調整で車の走行性能をアップさせる方法~カスタムHOW TO~
  5. 『セリカ』はGRで復活か? エンジンは?---トヨタの名車が再登場へ
  6. トヨタ紡織が「FCアシスト自転車」など、カーボンニュートラルに向けた製品・技術を展示へ…くるまのテクノロジー展2024
  7. BMWが14車種の新型車を発売へ…『X3』や『1シリーズ』に新型 2024年
  8. スマホ音楽を高音質で再生! オーディオテクニカ「AT-HRD100」「AT-HRD300」発売
  9. ポルシェ『カイエン』に「ターボナイト」の内外装が登場…米2025年型
  10. 「トゥクトゥク通学」学生の問題意識から生まれたレンタルサービス、実証試験を開始
ランキングをもっと見る