V8はプレミアムブランドの強力な武器---レクサス LX に搭載

自動車 ニューモデル 新型車
レクサスLX
レクサスLX 全 8 枚 拡大写真

レクサス『LX』は、1996年にレクサス初のSUVとして北米で発売され、その後、中近東、ロシア等で発売。日本へは遅れて2015年、3代目のマイナーチェンジ車から販売が開始された。その理由は、レクサスブランドであるが故のこだわりがあったからだという。

レクサスインターナショナル製品企画チーフエンジニアの小鑓貞嘉さんによると、「日本に導入したクルマは2015年に大幅改良したもので、それまでは導入をしていなかった」と述べる。その理由は、「『ランドクルーザー』に近い内装であり、レクサスとして中途半端なものは入れられないという判断と、こだわりがあった」と振り返る。

その判断の結果、15年に導入したLXは想定以上の売れ行きを見せている。「月50台程度の販売台数を見込んでいたが、最初の6か月で3000台を超える受注があった。1年経っても月に100台以上売れている」と小鑓さん。

ヒットの大きな理由はV8エンジンにもあるという。「ダウンサイジングの流れの中で、V8は各プレミアムブランドでも残しているエンジンだ。その理由は、ハイエンドを購入するユーザーはそこに差別化を感じており、同じクルマの中で差別化ができるのであれば一番上のグレードやエンジンを購入している」と説明。

小鑓さんは、「これまで日本のマーケットでのSUVのトップは『RX』だったが、このクルマではドイツメーカーとはなかなか対抗ができなかった」とし、「LXを導入した現在、ディーラーへの来場者が大きく変わった。プレミアムブランドのフラッグシップSUVという、他と差別化を図りたいユーザーに効果があったのだ」とコメントした。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  2. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  3. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  4. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
  5. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る