丸一日行方不明になっていたタクシーを山中で発見、乗客は無事

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8日午後4時ごろ、鹿児島県鹿児島市内の山中で、前日午後から行方不明となっていたタクシーが脱輪した状態で止まっているのを近隣住民が発見した。乗客の93歳女性は車内にいて無事だったが、運転者は近くの斜面から転落して重体となっている。

鹿児島県警・鹿児島南署によると、タクシーが発見されたのは鹿児島市入佐町付近の山中。側溝に脱輪した状態で立ち往生しているタクシーを近隣住民が発見。警察に通報した。

タクシーの後部座席には93歳の女性が乗車しており、タクシー会社に照会したところ、前日(7日)の午後1時ごろに鹿児島市内を出発して以降、行方不明になっていた車両と判明。運転していた71歳男性の姿が無いことから周辺捜索を実施したところ、近くの斜面から約30m下に転落しているのを発見。男性は近くの病院へ収容されたが、頭部強打などで意識不明の重体となっている。

女性や、女性の家族によると、タクシーは7日午後に鹿児島市紫原付近を出発。鹿児島市皇徳寺台付近にあり、女性が入所している高齢者介護施設に向かっていた。ところが運転していた男性は鹿児島市下福元町付近にある別の施設と勘違いしており、会社に対して「目的地を間違えたので、正しい場所に行く」と無線連絡してきたのを最後に行方がわからなくなっていた。発見場所は無線が届かず、男性は携帯電話を自宅に忘れてきていた。

発見された現場は正しい行き先とはまったく違う方向にあり、どのようなルートで到達したのかもわかってないという。タクシーにカーナビは装着されていなかった。

簡易聴取に対して女性は「暗くなってきたので動かずに車内で一夜を過ごした。運転手は朝になって助けを求めに行ったが、そのまま戻ってこなかった」などと供述しているようだ。警察では男性が足を滑らせて転落したものとみて、事故発生の経緯を詳しく調べている。

《石田真一》

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