ホンダ、リコール車の部品交換を改めて呼び掛け…エアバッグでけが

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ホンダ 本社(東京青山)
ホンダ 本社(東京青山) 全 2 枚 拡大写真

ホンダは1月17日、タカタ製エアバッグの異常展開による負傷事故が2016年12月に神奈川県内で起こったと発表した。この車両は03年10月に新車登録した『フィット』で、14年12月にリコールされていた。

ホンダはDMによる通知を車検証の住所宛てに2度行ったが、転居のため届いておらず、転居先を探し、3度目の発送を準備している最中だった。事故は所有者の女性がひとりで運転中に前の車両に衝突、助手席側のエアバッグの異常展開により、右太ももの裏側に直径1cm程度の軽いやけどをしたという。

このユーザーは新車購入後、2度転居していたが車検証の住所変更をしていなかった。自動車所有者の住所が変わった場合、車検証の記載も変更するよう法令で義務付けられているし、それによってリコールの際の対象車両の追跡も容易になる。また、このユーザーは16年10月にホンダディーラー以外で車検を受けたが、その際に整備事業者がリコール対象車である旨も伝えていたという。

国内で販売したホンダ車で、リコール対象となったタカタ製インフレ―ターの搭載個数は約680万個に及ぶ。ホンダによると、このうち1月17日現在で82.2%が部品交換を終えている。ホンダ車でこれまで、公道上でエアバッグの異常展開があったのは13年5月の岡山県内での事故に次いで今回が2件目で、負傷事故は初めて。このほか、車両のスクラップの際に異常展開したのは6件が確認されている。

ホンダは、リコール対象車の速やかな部品交換や、転居したユーザーのリコールの有無の確認などを改めて呼び掛けている。対象車の確認などは、同社のお客様相談センター(フリーダイヤル0120-112-010)やホンダディーラーが受け付けている。

《池原照雄》

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