【オートモーティブワールド2017】ボッシュのFOTAは、スクリプトでデプロイ手順を指定可能

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ファームウェアデプロイの管理画面例
ファームウェアデプロイの管理画面例 全 4 枚 拡大写真

テレマティクス、コネクテッドカーでは、通信ネットワークやクラウド上のシステムに話題が集中しがちだが、コネクテッドカーで本当に重要なのは、システムのファームウェアをリモートで更新できるFOTAと呼ばれる機能だ。

【画像全4枚】

FOTA(Firmware on the air)は、ECUや各種デバイスに内蔵されたファームウェアをネットワーク経由でインストール、更新することだ。PCやスマートフォンでは一般的に行われているOSのアップデートを、車載コンピュータでも同じようにできるようになる。

なぜこれが重要かというと、例えばリコールなどでファームウェアの更新が必要なとき、わざわざディーラーに車を持ち込まなくてもアップデート(=改修)ができるようになるからだ。ファームウェアを二重に用意したシステムなら、走行中のアップデートも不可能ではない。

また、車載器、ECU、センサーなどがネットワークにつながるということは、これら機器も複雑化し、より汎用的なコンピュータに近くなることを意味する。これは搭載されるソフトウェアやファームウェアの複雑化にもつながり、ネットワークにつながることと相まって、セキュリティのリスクも高まる。

ECUやセンサーも、PCのようにセキュリティアップデートが避けられなくなる。このようなアップデートは、ドライバーが意識せずともメーカーがリモートで行ってくれるはずだが、このときFOTA機能が実装されている必要がある。

ボッシュが提案しているFOTAソリューションの特徴は、CAN上の専用ゲートウェイにセキュリティモジュール(HSM)とFOTAの管理機能を実装することだ。HSMより、偽のアップデートファイルによる攻撃やハッキングに対処できる。ゲートウェイ内のFOTAは、単に指定のデータを置き換えるだけでなく、スクリプトによって記述された更新手順によって、きめ細かい更新シナリオを制御できる。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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