【ロボデックス2017】住友重機、米国製協働ロボットを披露…ティーチングが容易に可能

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住友重機械工業が販売する米国製協働ロボット「ソーヤー」
住友重機械工業が販売する米国製協働ロボット「ソーヤー」 全 3 枚 拡大写真

住友重機械工業のブースは入口のすぐそばにあったこともあり、来場者で溢れかえっていた。その来場者が興味深く見ていたのが、同社が販売する米国製のロボット「sawyer(ソーヤー)」で、説明員に詳しく話を聞く姿が目立った。

ソーヤーはリシンク・ロボティクス社が開発・生産するロボットで、特有の技術を活かした単腕型・高性能協働ロボットだ。同社はマサチューセッツ工科大学コンピュータ科学・人工知能研究所の元所長が設立した会社で、「ロボットをより身近に、より使いやすく、より実用的に」というミッションの実現のためにこのロボットを開発したそうだ。

それだけに非常に操作がしやすいという。「専門的なプログラミングの知識がなくても大丈夫なので、これまでロボットに触ったことがない人でも簡単に作業をさせることができます。ティーチングがしやすいロボットです」と住友重機の関係者は説明する。

なんでもアームのところのボタンを押すと自由にロボットの姿勢を変えることができるので、そのボタンを押しながらロボットを直接動かして作業を教え込むことが可能なのだ。言ってみれば、小さな子どもに手取り足取り動作を教えるといった感じである。

アームの先端にはカメラが内蔵されていて、物を確認しながら掴んだり、運んだりできる。しかも、人との共同作業ができるので、製造ラインなどで人の横に置いて作業させることも可能だ。もちろん、安全機能はしっかりしており、人とぶつかった場合は衝突停止機能が働いて止まるようになっている。

「現在、自動車をはじめ、家電や食品などいろいろな業界から引き合いの話や問い合わせが来ています」と同社関係者は確かな手応えを感じている様子だった。これまで産業用ロボットといえば、日本企業が圧倒的に強かったが、今後はそうもいかない時代が来るかもしれない。

《山田清志》

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