【ロボデックス2017】八王子の中小企業、コラボで4腕式極限作業ロボットなど次々にロボットを製造

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菊池製作所が展示した4腕式極限作業ロボット
菊池製作所が展示した4腕式極限作業ロボット 全 5 枚 拡大写真

数多くのロボットが並ぶ「ロボデックス2017」で4腕式極限作業ロボットを展示したのが、東京・八王子市に本社がある菊池製作所だ。同社のブースにはそのロボットのほかに毛色が異なるロボットや製品が並ぶ。

「4腕式極限作業ロボットは(菊池功)社長の出身地が福島県飯舘村であり、また当社の工場もそこにあるということで、地元の役に立つものをと助成金をもらって製造したロボットなんです。これから福島原発に行って瓦礫の除去などを手伝う予定です」と同社関係者は話す。

このロボットは早稲田大学と共同開発したもので、前2腕で把持した瓦礫を後ろの腕で破壊、切断する。今はまだ2人で操縦しなければならないが、近い将来自動運転ができるようにしていく予定だ。

同社は長い間、時計やデジタルカメラ部品の製造はじめ、板金、機械加工と下請け仕事をしていたが、ロボットの製作に携わったことを契機に大きく舵を切った。それまで培ってきた技術を駆使して、大学やベンチャー企業のアイデアを製品に仕上げるビジネスを展開し始めたのだ。

そして、できあがった製品がブースに並んでいるわけだが、そこにはマッスルスーツ、ドローン、車椅子・車輪洗浄装置「AR-O(アラオー)」、手が震えても文字が書けるペン「楽書」、サドル付き歩行器「AR-5」などとユニークなものが多い。もちろん全てコラボ製品で、マッスルスーツを考えた東京理科大学の関係者は「予想以上にスマートなものができた」と感謝していた。

「これからはフットワークの軽い中小企業の時代。いろいろなベンチャー企業や大学などと組んで、大手企業にはできない製品、世の中に役に立つ製品を素早く出していきます」と同社関係者は強調する。こうした経営も中小企業が生き残っていく1つの戦略と言えるだろう。

《山田清志》

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