【トヨタ C-HR ターボ 試乗】使い勝手がスタイルの犠牲になっていない…島崎七生人

試乗記 国産車
トヨタ C-HR G-T
トヨタ C-HR G-T 全 9 枚 拡大写真

「カッコと走りがポイント」と、開発責任者の古場博之主査はいう。あえて裏は返さないが、TNGAの新プラットフォームを得て、トヨタ車としては、かつてないこだわり、実力のクルマに仕上がっていますよ…とメッセージが発せられたのだと受け止めた。

【画像全9枚】

試乗車はターボ+4WDモデルの「G-T」。先のプロトタイプ試乗で、自然な身のこなしが秀逸に思えたモデルだったが、晴れて試した一般公道でもその印象は変わらなかった。

車重は1470kg(前890/後580kg)で、ハイブリッドの2WD+30kg。けれど18インチタイヤを履きこなした足回りとボディのバランスが取れ、街中でもヒラヒラと、気付くとクルマが意のままの挙動を示してくれている。低速でキツ目の段差を乗り越えた時にだけタイヤのマスは実感するが、音、振動の発生も気にならないレベルだった(試乗車の装着タイヤはドイツ製のミシュラン・プライマシー3)。

表示を見ていると発進時も後輪の駆動力を使うなど、ストレスがなく、高速走行時の安定感の高さもまったく不満なし。そんな足回りと1.2リットルターボのパフォーマンスも自然なマッチングを見せる。116ps/18.9kgf・mのスペック以上の手応えで、回した際の快音はいかにもメカ的な波長が合っている爽快な印象を受ける。CVTを意識させないなめらかで小気味いい加速も印象的だ。

さらに走行モードの切り替えも付いており、SPORTなら走りの切れ味が増す。街中など通常の走行時ならNOMALモードでも不満はない。

ドアトリム、スピーカーグリル、天井など部位ごとの意匠にもこだわりがあるインテリアは、神経を逆撫でされない気持ちのよいデザインがいい。前席のヒップポイントは330mmだそうで車との一体感のあるポジションがとれる。それより30mm低いという後席は、プライオリティは前席ほどではないらしいが、頭上、足元ともスペースが十分に実用的で、やや立ち気味の背もたれ角度だから、乗員は安定した姿勢がとれる。ラゲッジスペースには、サイドトリムのリッドを外せばゴルフバッグが横に積めるなどの配慮も。容量も十分で欧州Cセグメントの実用車に慣れたユーザーでも不満ないはず。使い勝手がスタイルの犠牲になっていないところが魅力だ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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