マツダは、新世代車両制御技術「G-ベクタリングコントロール(GVC)」が、カナダ自動車ジャーナリスト協会(AJAC)より「2017 ベストイノベーションテクノロジー賞」を受賞したと発表した。
GVCは、エンジン、トランスミッション、ボディ、シャシーを統合的に制御することで、走行性能を高める次世代技術群「SKYACTIV-ビークルダイナミクス」の第一弾。ステアリング操作に合わせてエンジントルクを調節し、進行方向と横方向の加速に統一感のある制御を加えることで、各タイヤの最大グリップを最適化。無意識のうちに行っている修正蛇を削減するほか、滑りやすい路面での操舵の反応およびハンドリングの安定性を改善し、さらなる安心感を提供する。
AJACの技術審査員であるMarc Lachapelle氏は「最も感心したのは、ドライビングにこれほどすばらしい影響を持つマツダのGVCのコンセプトだ。簡潔でありながら強力なエンジニアリング概念は、マツダのような小規模なメーカーを際立たせ、この受賞の大きな理由となっている」とコメントしている。
GVCは『マツダ6(日本名:アテンザ)』と『マツダ3(日本名:アクセラ)』の2017年モデルに標準装備。今後はモデルの改良タイミングですべての車種に搭載していく予定だ。