JR四国は1月30日、新型の2600系特急形気動車が完成したと発表した。老朽化した2000系特急形気動車の置換え用として開発された車両で、2月15日に同社の高松運転所に搬入される。
発表によると、今回完成したのは4両(2両編成2本)。デザインコンセプトは「Neo Japonisme(ネオ・ジャポニズム)」とし、日本の伝統意匠を現代風にアレンジしたという。定員は1両目が46人、2両目が52人で、1両目には車椅子スペースと洗面所、電動車椅子対応トイレを設置。2両目にも洋式トイレを設ける。最高速度は120km/h。
車体外観は「四国の豊かな自然『青と緑』に映えるディープレッド」を基本に、吉兆の伝統的な配色である「赤と金」をアクセントに入れた。
車内も和風テイストで、腰掛けは8600系特急形電車の普通車と同じタイプを採用。背もたれと連動して座面が前方にスライドするリクライニング機構を導入した。色は1両目をえんじ色、2両目を紺色とし、「それぞれ味わいの違いを楽しめる車内空間」を演出したという。
このほか、各座席にはコンセントなどを設置。テーブルはモバイルパソコンなどの利用を考慮して大型化を図った。