京福電鉄、2年ぶり運賃改定へ…定期券は均一制に

鉄道 企業動向
京福電鉄は嵐電の運賃を4月に改定する。普通運賃は大人が10円値上げの220円になる。
京福電鉄は嵐電の運賃を4月に改定する。普通運賃は大人が10円値上げの220円になる。 全 2 枚 拡大写真

京福電気鉄道は1月30日、旅客運賃の上限変更認可を国土交通省近畿運輸局長に申請した。普通運賃を値上げする一方、定期運賃は均一制に移行する。

同社が今回申請したのは、嵐山本線・北野線(嵐電)の上限運賃の変更。普通運賃の上限は大人220円・子供110円になる。大人は10円の値上げだが、子供は現行運賃を据え置く。

一方、現在は距離に応じて金額を変えている定期運賃の上限は、普通運賃と同じ均一制に移行。大人・1カ月の場合、通勤定期は7500円、通学定期は4000円になる。通勤定期は1~3kmの区間で値上げされるが、4~9kmは値下げ。通学定期は1km区間が値上げ、2km区間が据置きで、3~9km区間は値下げされる。

京福電鉄は2015年4月にも嵐電の普通運賃を値上げしている。同社によると、定期的な利用者は減少傾向が続いており、その一方で人件費や工事費などが増加している。このため「現行運賃では収支改善を図ることが困難」という。また、今後5年間の設備投資計画で駅のバリアフリー化や旅客サービス設備の改善を集中的に進めることから、経営安定化に向けた収支改善の一環として運賃の変更を申請した。

認可された場合、京福電鉄は4月1日に運賃改定を実施する予定。上限運賃をそのまま実施運賃として適用する方針だ。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 「三菱っぽくないけどカッコいい」ルノーの兄弟車となる『エクリプス クロス』次期型デザインに反響
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る