欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲンは2月1日、3.0リットルV型6気筒ディーゼル車の排ガス不正問題の補償について、米国の顧客や当局との間で最終合意に達した、と発表した。
今回の合意は、米国連邦取引委員会(FTC)や対象車を所有する顧客と、フォルクスワーゲンの間でまとまったもの。この問題での合意は、2.0リットル直列4気筒ディーゼルエンジン搭載車に続くものとなる。
フォルクスワーゲンの排ガス不正問題は、米国で2015年9月に発覚。一部ディーゼル車に、排ガス試験を不正にクリアする違法なソフトウェアが装着されていた。対象は、2.0リットル直列4気筒ターボディーゼル「TDI」エンジン搭載車。2009-2015年モデルのおよそ50万台が該当する。
この問題は、3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル「TDI」エンジンにも拡大。2014年モデルのフォルクスワーゲン『トゥアレグ』などに、違法なソフトウェアが装着されていた。
今回の合意では、フォルクスワーゲンがおよそ7万8000台の3.0リットルV型6気筒ターボディーゼル搭載車のうち、およそ2万台の買い取りを行う。残りのおよそ5万8000台については、リコール(回収・無償修理)を実施する。
なお、フォルクスワーゲンは、買い取りやリコールなど、この問題の解決に関する費用として、およそ12億ドル(約1360億円)を支払うことでも合意している。