マツダの青山裕大執行役員は2月2日に都内で開いた決算会見で、日本での販売が伸び悩んでいる『CX-3』のテコ入れ策としてガソリンモデルの追加導入を検討していることを明らかにした。
青山執行役員は国内での販売状況について「2016年は新商品がこれまでなかったということで、商品改良車を群として戦う戦略をとってきた。7月以降、『アクセラ』を皮切りに商品改良車を投入しているが、状況的にはアクセラ、『アテンザ』については、ほぼ計画通り。やはり業績が悪かったのがCX-3、『デミオ』のセグメントだった」と指摘。
その上で「CX-3、デミオともディーゼルを主力に展開してきたが、このセグメントの特徴としては短距離や都市内での移動であったり、あるいはよりバリューを求めるお客様がいらっしゃるということで、これからはガソリンや、あるいはより量販帯にフォーカスしたような施策を展開していく」と述べた。
また青山執行役員は「CX系の生産キャパシティの制約からCX-3は国内ではディーゼルだけで展開した」と明かしたが、「デミオについてはよりガソリンモデルの量販帯を通じて、安全や走り、あるいは内装の質感などをしっかりとお客様にお伝えして販売を回復していく。CX-3についてもより中期的に量販帯のグレードを拡充していく施策をとっていく」との方針を示した。