パナソニック、円安を追い風に今期業績見通しを上方修正 第3四半期決算

自動車 ビジネス 企業動向
パナソニック
パナソニック 全 2 枚 拡大写真

パナソニックは2月2日、2016年度第3四半期(4~12月)決算を発表した。それによると、売上高5兆3500億円(前年同期比5.7%減)、営業利益2405億円(同24.9%減)、当期純利益1763億円(同9.5%増)だった。

前年よりも円高になった為替影響で売上高、営業利益が減少したが、車載電池の伸張やテレビ事業の収益改善により、実質ベースでは増収増益となっている。自動車関連ではリチウムイオン電池のほか、車載カメラ、センサー、スイッチなどが堅調に推移したそうだ。

通期の業績見通しについては、2016年10月に下方修正した見通しを上方修正した。「今回の上方修正はすべて為替影響の部分だけで、それ以外の要素は含まれていない」と河井英明専務は説明し、こう付け加えた。

「10月末に第2四半期の決算発表をした時には、下期の為替レートを対ドルで100円に想定し、下方修正をしたが、そこから円安にかなり戻ってきていて、第3四半期が109円、そして第4四半期は少なくとも110円ベースになると思うので、その約10円が売上高と利益の上方修正分にあたる」

文字通り、パナソニックは為替によって業績がエレベータのように上下してしまうわけだが、為替に左右されない経営にするには難しいそうだ。

「為替感応度は対ドルで言うと、売上高で1円当たり年間350億円、利益では32億円ぐらいになる。以前は輸出入のバランスを取るだけで圧縮できたが、現在は半分以上の利益が海外で出ているので、円に換算する時の変動はなかなか避けがたい」と河井専務と話していた。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  2. 「日本版より洒落てる」2026年モデルの米国版トヨタ『カローラ』発表に、日本のファンも注目
  3. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
  4. ホンダ『プレリュード』新型、インドネシアでは「オールブラック」なプロトタイプを初公開
  5. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る