マツダは2月9日、『デミオ』などの運転席に不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、マツダ『デミオ』『アクセラ』『アテンザ』『ビアンテ』の4車種で、2007年5月11日~2010年9月30日に製造された24万8753台。
運転者席の座高を調整するリフタリンクの強度が不足しているほか、リフタリンクの抜け止め防止用プッシュナットの固定方法が不適切なため、リフタリンクに亀裂が入ったり、プッシュナットが外れることがある。そのため、そのまま使用を続けると、座席から異音やガタが発生し、最悪の場合、リフタリンクが破損もしくは外れて座席が傾き、正しい運転姿勢が取れなくなるおそれがある。
改善措置として、全車両、リフタリンクを点検し、亀裂がない場合はリフタリンクに補強ブラケットを追加するとともに、プッシュナットを2枚構造にする。亀裂がある場合は、シートアジャスターユニットを対策品に交換する。なお、補強ブラケットの準備に時間を要するため、年式の古い車両から順次改善措置を実施する。
不具合は44件発生、事故は起きていない。市場からの情報および国土交通省からの指摘により発見した。