ポルシェ 911ターボ カブリオレ…ツインターボで武装したフラッグシップ[写真蔵]

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ポルシェ 911ターボカブリオレ
ポルシェ 911ターボカブリオレ 全 32 枚 拡大写真

ポルシェが1963年以来連綿と生産を続けている『911』シリーズ。そのフラッグシップが『911ターボ』である。過給圧の増大により先代を20ps上回るパワーを発揮するとともに、燃費も改善している。

911ターボは、3.8リットル6気筒ツインターボエンジンを搭載し、最高出力は540psを発生、最大トルクは710Nmである。これにより、最高速度は320km/h(先代比+5km/h)、0-100km/h加速は3.1秒(先代比 -0.2秒)。更に100 kmあたりの燃料消費量は先代より0.6リットル低減し、9.3リットル/100 kmとなった。

911ターボの新機能として、ステアリングホイールに備わるモードスイッチ中央のスポーツレスポンススイッチがある。このスイッチを押すと、レスポンスがよりダイレクトになる。具体的には、エンジンとトランスミッションの設定がよりダイレクトになり、部分負荷時には、エンジン回転数が3,000rpmから6,000rpmの最適レンジになるよう、ただちにPDKが 1 段シフトダウン。同時にスポーツプラスモードに比べエンジン回転数が上方にシフトするギアシフトマップに切り替わり、次のギアにシフトアップするタイミングが遅くなる。

更に点火時期が遅くなり、可変タービンジオメトリーによってターボチャージャーのブレードが閉まる。同時にスロットルバルブが少し開き、マスフローが増えてターボチャージャーの回転数が上昇し、より活発に走ることが可能になるのだ。

さて、911ターボのエクステリアデザインは、『911カレラ』をベースに、サイドエアブレードを備えた新しいフロントエンドや、細長いダブルクロスバー付LED ヘッドライトが、センターエアインテークに追加されたルーバーとともにワイド感を強調。

リアでは、4灯のブレーキランプと3Dリアランプが特徴的だ。更に、リアのエグゾーストシステム用アウトレット開口部とデュアルテールパイプも一新。同様に新しくなったリアリッドグリルは、バーチカルフィンを備えた左右セクションと、エンジンの吸気を適化す るセパレートカバーを備えたセンターセクションの3つのコンポーネントで構成されている。

911ターボの価格は2236万円、同カブリオレは2502万円だ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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