ベントレー フライングスパー V8 S…V8の走りを追求したドライバーズカー[写真蔵]

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ベントレー フライングスパー V8 S
ベントレー フライングスパー V8 S 全 32 枚 拡大写真

ベントレー『フライングスパーS』は、12気筒を搭載した「フライングスパー」と、V8エンジンの「フライングスパーV8」の間に位置するモデル。エンジンの出力向上とサスペンションの改良等により、パワーとパフォーマンスを重視したチューニングが施されたクルマである。

フライングスパーSはフライングスパーV8をベースにエンジンをチューニング。最高出力は507psから528psへ、最大トルクは660Nmから680Nmにアップしている。このエンジンにより、0-100km/hまで4.9秒とフライングスパーV8のタイムを0.3秒短縮。最高速度は306km/hとなった。

フライングスパーV8と同様、巡航時に8気筒のうちの4気筒を休止する可変シリンダーシステムを搭載し、走りを損なうことなく燃費を向上させている。パワーが必要になると、自動的かつシームレスに8気筒に切り替わる仕組みだ。

パワーの向上に伴い、サスペンションセッティングも変更された。連続可変式ダンピングコントロールはキャリブレーションを見直すことにより、ハンドリング性能の向上につなげつつも、乗り心地への影響は最小限にとどめられている。

エレクトロニックスタビリティコントロールも最適化。ホイールのスリップを許容する範囲を広げ、システム介入後にエンジントルクが従来のシステムより早く復帰するように調整することで、より積極的に走りを楽しめるセッティングとなった。

このように向上したスポーツ性能を踏まえ、エクステリアはブラックラジエターグリル、リアディフューザーなどを採用したほか、フロントバンパーも専用設計のものとなり、スポーティさを強調している。

価格は2100万円。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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