ヤマハ発動機は2月14日、軽二輪スポーツ『YZF-R25』などのイグニッションスイッチおよび燃料タンクのブラケットに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、『YZF-R25』『YZF-R25A』『YZF-R3A』『MT250』『MT320』の5車種で、2014年10月6日から2016年12月28日に製造された計1万9907台。
イグニッションスイッチについては、接点板の材質が不適切なため、洗車等により内部に浸入した水で接点が腐食することがある。そのため、そのまま使用を続けるとイグニッションスイッチが接触不良となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがある。不具合は146件発生、事故は起きていない。市場からの情報により発見した。
燃料タンクについては、フレームに固定するブラケットの取付穴の位置が不適切なため、正しい位置に取付けられず、エンジンからの振動がブラケットを介し燃料タンクに伝わるものがある。そのため、燃料タンクとステーが共振しステーと燃料タンクの溶接部に亀裂が生じ、最悪の場合、燃料が漏れるおそれがある。不具合および事故は発生していない。海外市場からの情報により発見した。
改善措置として、全車両、イグニッションスイッチサブアッセンブリ、燃料タンクのブラケットを対策品と交換する。