最近では首都圏でも、比較的よく見かける軽自動車ベースのキャンピングカー。これを早くから手掛けて来たバンショップミカミのブースで「こんなのもぜひご検討いただきたいですね」と紹介されたのがJDS全日本ドッグランサービス協会が募っている「割り勘オーナー会」である。
2000年からいち早く軽自動車ベースのキャンピングカーを手掛けてきた同社は、アルミ製キャビンを採用することもあり「軽自動車ながら耐久性の点でも自信をもってます」と胸を張る。
軽自動車自体の価格帯が上がってきたことや、また近年はキャンピングカーが防災用途に使えることに関して、理解を示すユーザーが増え、新たなファンを取り込んでいるのだという。
しかしまだ、キャンピングカーを買うことのハードルは高く、業界としても課題だそうだ。そんなところで考案された新しいオーナー制度がこの「割り勘オーナー会」である。
1人30万円ずつ出し合って、比較的近隣のエリアのユーザー同士で集まって軽自動車のキャンピングカーを購入し、そして年間30日分の利用権利を分けるというものだ。それでも利用しないときの分は、準会員をさらに10名募り、あらかじめ4日分の利用権利分の負担として3万円を徴収するというもの。
レンタカーではないので、不特定多数の人をユーザーの対象としない。あくまでも利用権利を分配し、負担を軽くするのが目的だ。「こうしてキャンピングカーをより身近に、気軽に感じてくれる人が増え、同じキャンピングカーのユーザーの間で情報交換など活発なコミュニケーションが生まれたら、面白いですね」と話す。
災害時の融通についてもグループ内で取り決められているそうだ。新しいリスクヘッジになるかもしれない。