【VW ティグアン 試乗】きびきびとした動きの小気味いいこと!…岩貞るみこ

試乗記 輸入車
VW ティグアン TSI Highline
VW ティグアン TSI Highline 全 13 枚 拡大写真

このところ、SUV系に萌える私としては、このサイズのSUVは好奇心がうずく。横幅が1840mmもあって、どこが“コンパクト”なんだと叱られそうだが、それでも全体的に大柄なSUVのなかでは、相対的に“小さい”のである。

長身ぞろいのバスケットボール選手のなかで、小柄な選手がスピード感抜群のキレのいいドリブルをみせるように、『ティグアン』の武器も速さだ。トルクでぐいぐい押し上げるような走りではなく、軽快で飛ぶような動き。1.4リットル+ターボエンジンは、とにかく速い。

アクセルをちょいっと踏んだだけで、すぐに切れ味鋭い加速をみせ、一瞬で到達したい速度域まで連れて行ってくれる。きびきびとした動きの小気味いいことといったらこの上ない。大柄なボディの体積と心地いい重さを常に感じながらゆったりと走らせるSUVの概念が、根底からくつがえされる。

背が高く、前方も見やすく、運転しているときの安心感も大きい。シートポジションが高いのは、この年齢になってくると乗り降りのしやすさ、特に降りるときにスクワット状態にならずにすむため、するりとスマートに行えるのもうれしい。

バブル期には、「シート位置の高いクルマは、スカートが~」という原稿を何度も書いた記憶が遠くかすかに残っているけれど、ほどよい座面の高さを計算されたこのクルマなら、女性の美しい乗り降りのために最適なのだと、書いておこう。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。

《岩貞るみこ》

岩貞るみこ

岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家 イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。レスポンスでは、女性ユーザーの本音で語るインプレを執筆するほか、コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。著書に「未来のクルマができるまで 世界初、水素で走る燃料電池自動車 MIRAI」「ハチ公物語」「命をつなげ!ドクターヘリ」ほか多数。2024年6月に最新刊「こちら、沖縄美ら海水族館 動物健康管理室。」を上梓(すべて講談社)。

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