昭和の試験色&標準色が彩る東武亀戸線

鉄道 企業動向
2月16日に亀戸線運用に就いた昭和30年代試験塗装カラーの8568編成(2月16日、亀戸駅)
2月16日に亀戸線運用に就いた昭和30年代試験塗装カラーの8568編成(2月16日、亀戸駅) 全 8 枚 拡大写真

2月16日から深緑色の8000系8568編成が加わり、標準のホワイト、昭和30年代標準色のオレンジとともに3色で彩る東武亀戸線。深緑色編成の亀戸駅出発式には東武亀戸線の駅員たちも駆けつけ、混み合うホームを整理しながら、同線の現状を教えてくれた。

「大師線(西新井~大師前)と亀戸線(亀戸~曳舟)で共通運用の8000系2両編成は、現在、8565、8568、8570、8575、8577編成の5本で運用。通常は1本が大師線、2本が亀戸線で動き、2本は北春日部の車庫にいる」

深緑色8568編成は、その初日の出発式に登壇するため、亀戸駅2番ホームにつけた。「この2番ホームは朝ラッシュ時間帯だけ使う」という。

「日中は2本、朝は3本で運用。朝のラッシュ時間帯に2番ホームを利用し、朝のラッシュ運用が終わった編成は北春日部に回送される。日中の2本は、東あずま駅付近で互いにすれ違う感じ」

また、1月末に南栗橋車両管区で行った東武新型特急車両500系「リバティ」の担当者が「東武線各線で、入れるところすべてで試運転を実施する予定」と伝えていたが、亀戸線の駅員は「この亀戸線内での500系試運転はない。ほとんどの区間で3両に対応していないうえ、踏切間の距離などの理由とかがあって、入っていない」と話していた。

今回の深緑色について東武は、「昭和33年に通勤型車両7860形を新造したさい、それまで茶系で統一されていた通勤車両の色の変更が検討された。その複数案のなかのひとつが、緑地にサブウェイクリーム帯だった。最終的にはインターナショナルオレンジ色の地にミディアムイエロー色の帯という組み合わせが標準色に」と説明。今回の塗色変更を経て、亀戸線には当時の「決定前」と「決定後」の昭和色が2本そろったかたち。

《レスポンス編集部》

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