大井川鐵道で「トラ縞」C10形を運行 3月11・12日イベントで

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2016年の「SLフェスタ」の様子。今年はC10 8(中央)の連結器部分が「トラ縞模様」に塗装される。
2016年の「SLフェスタ」の様子。今年はC10 8(中央)の連結器部分が「トラ縞模様」に塗装される。 全 3 枚 拡大写真

大井川鐵道は3月11・12日の2日間、恒例のイベント「SLフェスタ2017 in 千頭」を千頭駅(静岡県川根本町)で開催する。開催時間は9時30分から16時まで。蒸気機関車や電気機関車による重連運転なども行う。

発表によると、千頭駅では蒸気機関車3両(C11形190号機、C56形44号機、C10形8号機)を並べて展示する「SL大集合」(3月11日13時35~50分)や、蒸気機関車の向きを変える転車台(ターンテーブル)の操作体験(3月11日14時30分~16時)、蒸気機関車の運転体験(3月12日9時30分~・10時30分~・13時~)などを実施。参加に際しては千頭駅の入場料(150円)がかかる。SL運転体験は8000円の体験料を払う必要があり、開催当日に会場で整理券を配布する。

蒸気機関車2両が客車をけん引して走る重連運転は3月11日に実施。C10形8号機とC56形44号機が新金谷10時38分発の列車をけん引する。このうちC10形8号機は、連結器の部分を黄色と黒の「トラ縞模様」(警戒色)に塗装して運転する。

このほか、3月11・12日ともに電気機関車がけん引する客車列車を運行。新金谷10時00分発の下り千頭行きと千頭発15時17分の上り新金谷行きが電気機関車けん引で、このうち3月11日の千頭行きは電気機関車2両がけん引する重連運転になる。また、3月12日は蒸気機関車1両が客車をけん引せずに走る単機回送列車(千頭16時27分発)も運転される。

C10形は1930年に23両が製造された、国鉄のタンク式蒸気機関車。このうち8号機は1962年に化学メーカーのラサ工業が譲り受け、岩手県宮古市内の同社工場と山田線宮古駅を結ぶ専用線で使われた。その後、大井川鐵道が譲り受け、現在はC11形などとともにSL列車のけん引に使われている。

C10形8号機はラサ工業の専用線で使われていた頃、連結器の部分が警戒色で塗られていた。大井川鐵道は今回、「(東日本大震災の)被災地へ応援の意味」を込め、ラサ工業時代の塗装を復活させるとしている。

《草町義和》

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