ノスタルジック2デイズには綺麗にレストアされた『コスモスポーツ』とともにマツダが「マツダレストアプロジェクト」のブースを出展していた。
「今年2017年は、初代コスモスポーツがロータリーエンジンを搭載してデビューしてから50周年です。そして2020年には創立100周年を迎えます。このタイミングで会社としてもいろいろな取り組みをしてまいります。コスモスポーツに続けてマツダ初の4輪乗用車『R360』クーペをレストアしております。今回間に合わなかったのですが、間もなく完成し皆様にお披露目できるのではないでしょうか」と担当者話す。
展示されていたコスモスポーツは「L10A」と呼ばれる前期モデル。ホイールべースやフロントマスクなどが、後期モデル「L10B」型と異なる。そのL10Aの右ハンドル輸出仕様モデルだ。マツダはこのクルマをしばしばイベントに出展しているが「実はいろいろわからないことも多い個体です。車体ナンバーの末尾が110なので110台目の特別な記念車両なのではないか。フロントの110Sというバッジも珍しいもの。ただその真偽、このクルマがどういうクルマなのかを明確に示す資料がなくて」とのこと。
背後には2分の1のサイズの外観の設計図がパネルにして掲示されていた。「今ではCADが多くをやってくれますが、デザイナーになるにはもともと1mmの間隔に10本の線を引けないと務まらなかったのだそうです。細かい点を微細につないで曲線を作る。この図面からもそういう先人たちの技が伝わってくるようです」。