埼京線十条駅の高架化、ロングレール採用などで振動低減…東京都が見解書
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この連立事業は、板橋区板橋一丁目から北区赤羽南二丁目までの約3.0kmを都市計画区間とし、このうち北区の十条台一丁目から中十条四丁目まで約1.5kmの埼京線の線路を高架化するもの。2015年2月から都市計画と環境影響評価の手続きが進められている。途中にある十条駅が高架駅に変わり、6カ所の踏切が解消される。工事は仮線工法で行うことが想定されており、工事期間は約11年を予定している。
見解書によると、この連立事業では高架方式と地下方式の二つの案を検討。「鉄道周辺の地形等の地形的条件、除却する踏切の数等の計画的条件、事業費や事業期間等の事業的条件を総合的に比較・検討した結果、高架方式が最適案であると判断」したという。
工事期間中に列車が走る仮線は、列車騒音が現状を下回ると予測されている一方、列車振動は現状を上回ると予測されている。これについて見解書は、ロングレールの採用などにより振動の低減に努めるとしている。
《草町義和》