【ボルボ S90 新型】復活のフラッグシップサルーン、限定500台を日本導入[写真蔵]

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ボルボ S90
ボルボ S90 全 49 枚 拡大写真

ボルボ・カー・ジャパンは2月22日、フラッグシップモデルとなるボルボ『S90』『V90』『V90クロスカントリー』の3モデルを同時に発売した。ラグジュアリーサルーン『S90』は500台の限定販売で、価格は664万円から。

『XC90』に続く同社のフラッグシップ、90シリーズのセダンがこのS90だ。そのエクステリアデザインは、90シリーズに共通の、北欧神話に登場するトール神(雷神)がもつハンマーをモチーフにしたT字型のLEDヘッドライトや、新しくなったアイアンマークを中央に配したグリルなどが継承される。そのうえでS90は、クーペを思わせるようなスタイリングや、ボルボ『P1800』をオマージュした内側にカーブした特徴的なグリルなどを備えている。

インテリアはXC90をベースに、9インチの縦型タッチスクリーン式センターディスプレイの左右に、空気噴出し口のルーバーを縦型に配置。XC90同様、ボタンの数を必要最小限に絞り、オーディオやナビ等の操作はタッチスクリーン式センターディスプレイに集約した。グレードにより、柔らかな質感のパーフォレーテッド・ファインナッパレザーシートやナチュラルな風合いを活かしたウッドパネルなどが標準装備される。

安全面においてもXC90を踏襲した15種類以上の先進安全・運転支援技術「インテリセーフ」を標準装備。更に、S90では、2つの世界初の安全技術を搭載している。そのひとつは、「大型動物検知機能」で、大型動物との衝突被害の軽減を目的としたシステムだ。従来の「シティ・セーフティ」の歩行者・サイクリスト検知機能に加え、速度が4 km/h以上のとき、前方に大型動物が検知された場合に警告を発し、運転者が警告に反応しない場合には、通常の最大制動力の約30%(約0.3 G)でブレーキが作動。衝突時には約15 km/hの減速を可能とするものだ。70 km/h以上の高速走行時にもっとも効果を発揮し、夜間にヘッドライトで照らされている場合でも検知を行う。

もうひとつは、「ランオフロード・ミティゲーション」で、「ランオフロード・プロテクション(道路逸脱事故被害軽減システム)」に加えて道路逸脱事故の対策として開発された、道路逸脱事故回避を支援する機能だ。道路からの逸脱が差し迫っていると予測された場合にのみシステムが介入し、ステアリングを自動的に操作して道路上に戻す。この操作で十分に対応できない場合には、ブレーキも作動させて減速させるのだ。車載カメラが車線境界線や側線を検知した状態で、速度が65~140km/hのときに作動し、方向指示器を使用している場合など、ドライバーが自発的に運転している場合には、介入しない仕組みとなっている。

新型S90には、「モメンタム」「R-デザイン」「インスクリプション」の3グレードが用意され、モメンタムには、Drive-Eパワートレインの、2リットル4気筒直噴ターボ「T5」を、R-デザインとインスクリプションには同じくDrive-Eパワートレインの2リットル4気筒スーパーチャージャー付き直噴ターボ「T6」に、電子制御式AWDシステムが組み合わされる。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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