【新聞ウォッチ】「エゾシカ出没でも” シカト”しません」ボルボ、世界初の衝突検知機能

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ボルボV90
ボルボV90 全 2 枚 拡大写真

気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2017年2月23日付

●車大手、NAFTA注視、再交渉で戦略見直しも(読売・9面)

●北朝鮮大使館員関与か、正男氏殺害警察が聴取要請(朝日・1面)

●東レ、メキシコで増産、炭素繊維、風力発電で需要伸び(毎日・7面)

●プレミアムフライデー、日産も導入へ、午後3時退社奨励(毎日・7面)

●圏央道、堺古河-つくば中央、26開通,アクセス改善、観光地期待(産経・10面)

●トヨタ「賃上げ要素なし」第一回交渉組合側と隔たり大きく(産経・11面)

●メルセデス・ベンツ「GLC」にクーペモデル/ボルボが最上級ステーションワゴン「V90」(産経・11面)

●ヤマト、宅配総量抑制へ、人手不足、労使で交渉(日経・1面)

●アイシンAW社長に尾崎氏(日経・17面)

●ガソリン、4週連続下落、店頭130.6円(日経・25面)

ひとくちコメント

「トランプ」ではなく、こちらは“猪鹿蝶”などと呼んでいる「花札」の話。10月の札は紅葉にそっぽを向いたシカの絵柄であることから、特定の対象者を無視することを「シカト」するという。

お行儀があまり良くない人たちの間でよく使われる言葉でもあるが、ボルボ・カー・ジャパンが日本にも導入した最上級クラスの新型『S90』、『V90』、『V90クロスカントリー』には、エゾシカなどの大型動物を検知すると、警報音でドライバーに注意を促したり、自動ブレーキを作動させて減速して衝突を防止する世界初の「大型動物検知機能」を搭載した。

きょうの朝日も「シカも検知するボルボ」と報じているが、つまり、ボルボの新型モデルは、突然、シカなどの大型動物が出没しても“シカト”しない優れもののようだ。

ボルボの本拠地、北欧のスウェーデンでは、大型動物の衝突事故が多く、物損ばかりではなくドライバーや同乗者の負傷事故の原因にもなっていることから、被害を軽減するために開発に取り組んだそうだ。

ボルボ・カー・ジャパンの木村隆之社長は新車発表会で「日本でも北海道でエゾシカなどの大型動物との衝突事故は年間2000件以上も発生しており、需要が期待できる」と指摘する。

運転負荷を軽減するボルボの先進安全技術は世界的にも評価が高いが、事故の回避や被害の軽減を歩行者などの人間ばかりでなく、動物にまで広げている発想は、同業他社も学ぶことが多いようだ。

《福田俊之》

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