手塚プロ 手塚取締役、ATOMロボット「世界に向けた『平和の大使』に」

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手塚プロダクションの手塚眞取締役
手塚プロダクションの手塚眞取締役 全 2 枚 拡大写真

手塚プロダクションの手塚眞取締役は2月22日の「ATOMプロジェクト」発表会で、5社で共同開発したATOMロボットについて「手塚治虫本人の思いを継いで世界に向けた『平和の大使』となることを祈っている」と述べた。

身長約44cm、体重約1400gのATOMロボットは非常にコミュニケーション能力に優れている。手塚取締役が話しかけると、すぐに反応し顔を見ながら「こんにちは、手塚さん」とあいさつ。そして、初対面である講談社の野間省伸社長が話しかけると、「はじめまして。手塚さんの友達ですか」と応対し、握手をすると「エヘヘ」と腕を動かしながら喜びを表現した。

なんでも富士ソフトが開発した「フロントエンドAI」によって、リアルタイムで人の表情に反応することができるそうだ。たとえば、話しかける人が笑っていると笑おうとしたり、口元が動いていると判断したらマイクの感度を上げようとする。

また、会話の中でわからない言葉だと判断したら、クラウドに移行し、累計17億件以上の情報処理を行っているNTTドコモの「しゃべってコンシェル」の技術を活かした「自然対話プラットフォーム」での対応を行うという。しかも、付き合えば付き合うほど変化し、ATOMの会話力が成長していくのだ。

ATOMの能力はそれだけではない。お腹の部分に液晶画面がついていて、そこに映像を流しながら紙芝居のように絵本を読んで聞かせることもできる。歌も唄え、実際に踊りながらラップを唄って見せた。

そのほか、顔を見て、その人の年齢を当てることも得意なようだ。試しに司会者の女性がATOMのそばに顔を寄せると、ATOMはしばらくして「36歳」と回答。その女性は一瞬驚き、「いい線ついている」と苦笑いしていた。

「手塚治虫は大体50年後の未来を思い描いて漫画にした。いよいよ本当のロボット時代がやってくる。まだ、このロボットは10万馬力もないし、空も飛ばないが、たくさんの可能性を秘めている」と手塚取締役は話していた。

《山田清志》

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