「Zoom-Zoom=安全」をアピール…湘南マツダ、取引先向けに安全技術体験イベントを開催

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22日、大磯ロングビーチ特設会場にて、地元湘南マツダが『CX-5』による安全技術体験イベントを開催した。招待されたのは部品サプライヤー、自動車教習所、損保会社など同社の取引先企業の関係者だ。

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昨年発表された新型CX-5は、2017年1月現在で受注台数が9000台を超えている。インテリアの質感向上、静粛性のさらなる改善に加え、MRCC(MAZDA RADAR CRUSE CONTROL)の全車速域対応をはじめとするI-ACTIVSENSE技術の向上が評価された形だ。今回のイベントは、そのようなCX-5の魅力を取引先企業にも体験してもらうため企画された。

とくに力を入れているのがI-ACTVSENSEをベースとした安全性能だ。

例えば、今回の試乗車である新型CX-5は、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)、カメラによる標識認識、対向車の有無、低速走行、高速走行などによって配光や光軸を変えるLEDヘッドライト、走行中や後退時の接近車両検知、レーンキープアシストおよび逸脱防止(ステアリングのトルク介入あり)、全車速追従機能付きクルーズコントロール(MRCC)といった、主だった安全運転支援システム(ADAS)を網羅している。

また、アクセラでは、JNCAPによる対歩行者衝突回避テストで国内最高点を獲得している。この対歩行者AEBについては、駐車車両が遮蔽物になっているパターンでもテストが進んでおり、45km/hでも車の陰から歩行者が飛び出しても停止できているそうだ。

体験試乗は、両車線の後方から接近する車を知らせるBSM(ブラインド・スポット・モニタリング)、0~100k/hまでの速度域で動作するMRCC、そしてGベクタリングコントロールの3つが設定されたコースで行われた。

コースをスタートすると、まず20km/h程度で走行しながら後方右側から追い越される。このときBMSが後方からの車両接近をドアミラーのインジケーターとヘッドアップディスプレイのアイコンで通知する。このときウィンカーを右に出していると警告音が出る。通常走行では、車線変更をしようとしてドアミラーを見たとき、車両が接近していたり、ミラーの死角に入っていてもインジケーターで確認できる。このときウインカーも出していればアラームも鳴る。

次はMRCCの体験だ。MRCCのセットはステアリングのMODEボタンを押すだけだ。試乗での設定速度は30km/hで、前の車の動きに合わせて速度を維持してくれる。前車が減速・停止すれば、追従して減速・停止する。このとき、アクセル操作、ブレーキ操作は不要だ。3秒以内に前車が動き出せば、CX-5も合わせて発進する。3秒以上停止した場合は、自動では発進しないが、アクセルを軽く踏むか、ステアリングのRESボタンを押す。MRCCをONにすれば、渋滞でもアクセルやブレーキ操作をしなくても流れに乗ってくれる。

最後はGベクタリングコントロールを体験するスラロームだ。ただし、今回のコースでは設定速度が低いため、だれもが実感できるほどではなかった。

試乗後に、数名の参加者に感想を求めたところ「このようなイベントはあまりないので、よかった。とくにMRCCはびっくりするくらいよかった」「従来のクルーズコントロールは、操作や設定が面倒であまり使っていないが、MRCCの操作が簡単で、これなら使いたいと思った」といった声が上がった。中には自動車教習所から参加した人もいて、「生徒の教習にADAS機能の体験を入れるといいのではないかと思った」と述べてくれた。

参加者の多くが、マツダのADAS技術を体験することで、安全性能に対する認識を新たにしたようだ。

じつは、メーカーが、販社、代理店の担当者を集めて新車発表会や商品説明会を開催することはあるが、販売会社が取引先業者を集めて商品説明や技術体験イベントを開くのは珍しい。2012年ころはユーザーを対象とした試乗会や交流イベントなど開催していたが、今回、これを販売会社や協力企業にも広げていく考えだ。

マツダ車というと「Zoom-Zoom」のコピーが示す運転の楽しさを追求するイメージがあるが、「対歩行者の緊急ブレーキ(AEB)もマツダでは2006年から研究・開発を行っている。アクセラではカメラのみで対歩行者のAEBを実現し、JNCAPで最高得点(71点満点で70。5点)をとっている。安全性能もトップクラスだと思っている。Zoom-Zoomは運転して楽しい車という意味もあるが、運転が楽しいというのは、思ったとおりに車が動いてくれるということでもある。それは安心につながり、安全な車にもつながる。それをもっと知ってもらいたい(マツダ 統合制御システム開発本部 上席研究員 大村博志氏)」という。

ただし、ここでいう安全は、すべてを車や機械に任せるということではない。大村氏は、「多数のコンピュータによって制御される自動車だが、その中で最も優秀なのは人間(ドライバー)。ADASやその他の技術は、ヒューマンエラーを少なくするように人間を支援するものだと思っている」とも付け加えた。

《中尾真二》

テクノロジージャーナリスト・ライター  中尾真二

アスキー(現KADOKAWA)、オライリー・ジャパンの技術書籍の企画・編集を経て独立。現在はWebメディアを中心に取材・執筆活動を展開。インターネットは、商用解放される前の学術ネットワークの時代から利用し、ネットワーク、プログラミング、セキュリティについては企業研修講師もこなす。エレクトロニクス、コンピュータのバックグラウンドを活かし、自動車業界についてもテクノロジーを中心に取材活動を行う。

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