2月26日に埼玉県越谷市で行われた「U1000 in しらこばと公園」。ここでは懐かしい360cc時代から黄色ナンバーまでの軽自動車をピックアップした。
古い「埼」ナンバーを付けていたのは初代の三菱『ミニカ』。ノッチバックスタイルにより後部座席のヘッドクリアランスをかせいで4名乗車を可能としているが、実際は相当に窮屈だ。この個体は1965年式で、エンジンは2ストローク空冷直列2気筒で最高出力18馬力をとなっている。オーナーによれば、未再生の原形車だという。昔は家族4人でよくドライブしたが、千葉のマザー牧場では坂道を登り切れなかったのも今となっては良い思い出となっているそうだ。
マツダ(当時は東洋工業)『R360クーペ』(1962)は、更に窮屈な室内。一応4人乗りとなっているが、後席は非常に狭く大人は乗れない。ただし、スタイリッシュなクーペフォルムは今見ても印象的。軽乗用車初の4サイクルエンジンや、軽量モノコックボディ、4輪独立懸架方式のサスペンションなど先進性を持っていた1台だ。この完全4人乗りの乗用車として後に登場した『キャロル』(1966)の姿もあった。
軽トラが参加していたのは、このイベントならでは。スズキ『キャリイ』(1980)は2ストローク時代のもので、ノンレストア。荷台には同じく未再生の『RG250E』が載っていた。一方、隣にあった同じキャリイ(1982)はチャンバーやフルトラなどで、パワフルかつ快適な軽トラに仕立て上げられていた。水冷4サイクル直列4気筒DOHC4キャブレター仕様のホンダ『T360』や、縦並びの丸形4灯式ヘッドライトが特徴的な同『TN-V』(1973)、軽キャブオーバー車初の角型ヘッドライト採用したダイハツ『ハイゼット』(1971)などもあった。
このほか、ホンダ エンジョイ クラブの14台の『N360』や、新車から乗り続けているというスバル『サンバートライ』(1984)、ロングホイールベースで良好な居住スペースを確保したマツダ『シャンテ』(1972)なども元気に参加していた。