【スーパーフォーミュラ】今季シリーズ概要発表…BSフジが決勝を生中継

モータースポーツ/エンタメ モータースポーツ
この日、鈴鹿のコース上では中嶋一貴と小林可夢偉がSF参戦マシンで対決を演じた。
この日、鈴鹿のコース上では中嶋一貴と小林可夢偉がSF参戦マシンで対決を演じた。 全 8 枚 拡大写真

4日、全日本スーパーフォーミュラ選手権(SF)の今季シリーズ概要が鈴鹿サーキットで発表された。今季はBSフジが日曜の決勝を生中継するなど、メディア展開のさらなる拡充が図られている。

今季も全7戦の日程で、トヨタ勢11台、ホンダ勢8台の総計19台が参加、そこに国内外から一層ハイレベルなドライバーが集い、さらなる激戦化が見込まれているSF(日程、選手ラインアップは既報)。それに呼応するかのように、これまでのJ SPORTSだけではなく、無料放送であるBSフジでの決勝生中継が決定した。

BSフジでは決勝日(日曜)の14:00~15:55を原則的な放送枠とし(開幕戦は13:35~14:55)、レース中にはCMを極力挟まない方向での放送形態が予定されている。また、現場の臨場感を大事にする中継に、とのコンセプトのもと、BSフジではサーキットの場内実況音声をそのまま使用。その場内実況は昨季同様、ピエール北川アナウンサーと本山哲選手によるものだ。本山選手は98、01、03、05年にSFの前身フォーミュラ・ニッポンでチャンピオンを獲得した“レジェンド”である(SUPER GTでは今も現役第一線)。

そしてピットからの競技解説にも松田次生選手(07、08年フォーミュラ・ニッポン王者。SUPER GTではやはり今も現役第一線)という大物が起用されるが、レースフォーマット(下記)のほうも多様化していく。

第1戦 鈴鹿 4月22~23日/200km
第2戦 岡山 5月27~28日/2レース制
第3戦 富士 7月8~9日/250km
第4戦 もてぎ 8月19~20日/250km
第5戦 オートポリス 9月9~10日/250km
第6戦 SUGO 9月23~24日/250km
第7戦 鈴鹿 10月21~22日/2レース制

1レース制大会では近年、決勝レース距離250kmが主流だが、開幕戦鈴鹿は200kmでの催行となる。また、第2戦岡山では昨年9月に同地で実施された、土曜と日曜にそれぞれ予選&決勝がある形式の2レース制(最終戦鈴鹿のそれとは違うフォーマット)、これを行なう方向での調整が進められているという。そしてシーズン後半には、昨夏のもてぎ戦で敢行されたタイヤ2スペック制の戦いが実現できるよう、ワンメイクタイヤ供給メーカーのヨコハマと協議中、とのことだ(複数大会での導入もあり得る模様)。

世界3大フォーミュラの一角を目指し、様々な面で拡充を目指すSF。競技の質の高さには定評がありながら、人気がそれに追いついていないという実情も正直あったが、全戦の無料生中継実現は、その面での伸張に大きく寄与するものと見られる。シリーズの振興と発展に期待したいところだ。

鈴鹿サーキットでは現在、ファン感謝デーが開催されている(4~5日)。4日も中嶋一貴VS小林可夢偉のSF14(現行SF参戦マシン)での特別対決が実施され、翌5日にはテスト走行セッションとデモレース“第0戦”も予定されるなど、4月に鈴鹿で開幕するSF関連のプログラムも多く、これも格好のプロモーションとなるだろう。6~7日には、ファン感から引き続きのかたちでSFの今季第1回公式合同テストも実施される。

《遠藤俊幸》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

アクセスランキング

  1. 日産が新型ミニバン『タウンスター・エバリア』を欧州発表…EVも設定
  2. 三菱『デリカD:5』ついにフルモデルチェンジへ! 車名は「D:6」!? 2025年内発表か
  3. 高速道路料金も「変動制」導入、来年度から全国的に順次拡大[新聞ウォッチ]
  4. [VW ゴルフ 50周年]重量増加スパイラルに逆行した第7世代
  5. メルセデスベンツ『CLE カブリオレ』に「AMG 53」、電動ターボで449馬力
  6. マフラー選びの決め手、『合法性と性能の両立』が求められる~カスタムHOW TO~
  7. トヨタ『4ランナー』新型...最新技術と高い耐久性の両立[詳細画像]
  8. トヨタ『GRカローラ』は『GRヤリス』とは異なるスタンス…4月の試乗記まとめ
  9. ポルシェの売上高と営業利益、過去最高を達成 2023年通期決算
  10. トヨタ『カムリ』新型...ベストセラーはどこが新しくなったか?[詳細画像]
ランキングをもっと見る