【メルセデスベンツ GLC / GLCクーペ】好調なSUVの販売を加速させる

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メルセデスベンツGLCクーペ
メルセデスベンツGLCクーペ 全 24 枚 拡大写真

メルセデス・ベンツ日本は『GLCクーペ』を新規導入するとともに、「GLC」シリーズの一部仕様変更を行った。

■二輪駆動とディーゼルを追加…GLC

これまでGLCは2リットルガソリンモデル、プラグインハイブリッドモデル、AMGモデルなど、5モデルを展開。「今回更に多くのユーザーにGLCを楽しんでもらえるよう、魅力的な価格を実現した二輪駆動ガソリンモデルである『GLC200』と、低燃費かつ環境にやさしく、豊かなトルクが魅力でSUVと相性がとてもいいクリーンディーゼルモデルの『GLC 220 d 4MATIC』を追加した」とは、メルセデス・ベンツ日本代表取締役社長の上野金太郎氏の弁。

同時に「GLC250」には、走行状況や乗車人数に関わらず、減衰力を常に最適に保ちハンドリング性能や燃費を向上させるエアボディコントロールサスペンションを標準で装備。「GLC350e」とメルセデスAMG「GLC43」には、ヘッドアップディスプレイを新たに標準装備。GLCの価格は597万円からで、ラインナップは9モデルに増えた。

■クーペスタイルのSUV…GLCクーペ

そして、今回新たに導入されたGLCクーペを、「GLCをベースにクーペデザインを取り入れ、スタイリッシュでスポーティなエクステリアに、ゴルフバッグを最大3セット積載できるラゲージスペースなど、高い実用性とメルセデスの安全性、快適性を兼ね備えたSUVクーペだ」と位置付け、「GLCはアクティブでカジュアルなユーザーであるのに対し、GLC クーペはスタイリッシュで都会的なライフスタイルを好まれる方に乗ってもらいたい」とそれぞれのユーザー層を述べた。

上野氏は、「GLCクーペはクーペスタイルでありながら、後席の居住性も確保しており大人が十分快適に過ごすことが出来る」とデザインの特徴を挙げるとともに、「GLCと同様予防安全システムも充実している」という。具体的には、GLCと同様にステレオカメラやミリ波レーダーで車両周囲をほぼ360度監視し、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作をサポートするレーダーセーフティを標準で装備。更に自動でステアリングを操作し、駐車をサポートするアクティブパーキングアシストも標準装備だ。

GLCクーペのラインナップは四輪駆動、二輪駆動、ガソリン、クリーンディーゼル、プラグインハイブリッド、そしてハイパフォーマンスモデルのAMGと多様なバリエーションを揃えている。価格は627万円から。

■台数好調の要因は新モデルとSUV

2016年、メルセデスベンツはグローバル、日本のいずれも過去最高台数を記録した。「主に『Eクラス』やコンパクトモデルなどの新型車を多数発売した効果だ」と分析。

また、「2017年1月も前年の実績を超えることが出来、良いスタートが出来た(2016年:4120台、2017年:4162台、いずれもJAIA調べ)」とコメント。特に日本において、「近年顕著に伸びているSUVを昨年年初より多数のモデルを投入。ブランド内構成比率は数年前の一桁台から、2016年には20%を超えSUVラインナップの拡充を図ることが出来た」と振り返る。

現在メルセデス・ベンツ日本でのSUVラインナップはコンパクトなSUVの『GLA』から『Gクラス』まで6車種だ。「この中で販売増に大きく貢献したのは、2016年2月に発表したGLCだ」と上野氏。

GLCは「メルセデスベンツのベストセラーモデルである『Cクラス』の先進性を備えた新世代SUVだ。日本の道路事情や駐車場にフィットしたボディサイズや、Cクラス譲りの安全性やインテリアなどの高い質感に対して高評価だ。また実際に運転するとSUVらしいとても高いアイポイントでありながら、車高は低く、それがもたらす安定した走りや乗り味が良い評価を得ている」と述べる。そのユーザーのうち、「約6割が初めてメルセデスを購入した方で、その中でもSUVに初めて乗る方が多いことがこのクルマの特長だ」と語る。

このGLCとともにGLCクーペを導入することで、より一層SUVの販売に勢いを付けたい考えだ。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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