【カーオーディオ・インストール雑学】カスタム・インストール…ペイントフィニッシュ

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細部にペイントを施すことで、完成度が高められた好例。製作:ワープス(広島県)。
細部にペイントを施すことで、完成度が高められた好例。製作:ワープス(広島県)。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオのインストールにおける雑学を多角的にご紹介している当コーナー。現在は、ルックスを強化する取り付け手法である、“カスタム・スタイル”に関するあれこれを解説している。今回は、“ペイントフィニッシュ”について考えていく。

ところで、ドアにスピーカーを装着する際、もっとも音に効く取り付けスタイルと言えば、それは“アウターバッフル”と呼ばれている手法である。スピーカーの取り付け面をドアのパネル面まで立ち上げて、そうすることでスピーカーの音をダイレクトに車室内に届けようとするのだ。

ルックスを強調する“カスタム・スタイル”においては、ここはクライマックスの1つになり得る。ここまで手を入れるわけなので、その部分を強調しない手はないのだ。

そう考えたときには、取り付け面となるドアパネルをここぞとばかりに加工していくわけだが、より派手に魅せようとするならば、“ペイントフィニッシュ”が有効だ。

“ペイントフィニッシュ”が派手に見える理由は、その風合いにある。光沢感を出せるので、ゴージャスな雰囲気を演出しやすいのだ。

また、塗料の中には、見る角度によって色味が変わるものがあったり、ラメを入れることができたりと、より派手に仕上げられるものもある。

逆に最近では、生地のような風合いで仕上げられるペイントもある。ペイントではありながらマットな質感となるので、独特な個性を出しやすい。

このように“ペイントフィニッシュ”には、カスタムをより豪華に魅せられるという特長があるのだが、効果的な使われ方がもう1つある。それは、“細部のブラッシュアップ”。

室内全体をフルカスタムしたときに、例えばエアコンルーバーとか、ドリンクホルダーとか、細かな部分が純正のままであったりすると、インパクトが若干弱まったりもするものだ。しかしながらそういった部分にもしっかりと“ペイントフィニッシュ”が施されると、全体の完成度が一気に向上する。

なお“ペイントフィニッシュ”は、実のところ作業工程的には結構難易度が高い。スプレーして終わり、というものでもないのだ。下地作りから仕上げまで、何工程も踏まなければならないこともあり、さらには乾燥させる時間も必要なので、なかなかに手間が掛かる。高度なフィニッシュスタイル、という一面もあるのだ。

今週はここまでとさせていただく。次週からは“造形”についてのあれこれを解説していく。お楽しみに。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート9「カスタム・インストール」#03「ペイントフィニッシュ」

《太田祥三》

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