軸受シェア1位の会社が創業100年「な(N)んて(T)な(N)めらか」に

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NTN(2016年国際航空宇宙展、10月12~15日開催)
NTN(2016年国際航空宇宙展、10月12~15日開催) 全 4 枚 拡大写真

「乗用車ハブベアリングで世界シェア1位の25%」というNTN(大阪市)は、2018年3月に創業100周年をむかえる。もともと For New Technology Network(新しい技術で世界を結ぶ)の頭文字からの社名だったが、この節目に「なんて なめらか」で社名をイメージさせるという。

「なんて なめらか のフレーズは、NTNのコア技術『トライボロジー』を、一般ユーザーの視点で表現。これまでの固いイメージの英字から、わかりやすいイメージへ。当社の企業理念と照らし合わせ、『新しい技術の創造と新商品の開発を通じ、社会もなめらかにする会社』といったコンセプトで、記憶に残る言葉にした」

同社は1918年、玉軸受の研究製作を主事業とする会社として創業。同社は3月9日、「ドライブシャフトは世界シェア2位、1位はイギリスのGKN。自動車の軸受のほか、新幹線・高速鉄道・民鉄・路面電車などの車両台車から、ロールスロイスやGEなどが製造するジェットエンジン、観覧車の回転部分まで NTN のベアリングなどが入っている。もっとも大きいベアリングとして、風力発電用の直径2.5mモノもある」と話していた。

「F1マシンにもNTNのベアリングが入っている」という同社は、創業100周年をむかえるにあたり、今後の展開として「自然エネルギー」「EV事業」「ロボット関連事業」「ソリューション事業」をあげた。EV分野では、インホイールモータや電動モータアクチュエータなどの開発・提案を前進させる。自然エネルギー分野では、ハイブリッド街路灯・小水力発電装置・小形風車ロボットなどの技術を更新し「地産地消のエネルギー循環型モデルを提案する」という。

ソリューション分野については「これまで培ってきたセンシング技術を活用し、風力発電装置や鉄道車両の軸受の稼動状態が分かる監視システム(CMS)や、スマートフォンなどで製品の異常を検知できるハンディ型異常検知装置など、ビッグデータを活用したメンテナンスサービスを提供していく」という。

また、5月21~28日の8日間、東京・京都・大阪・静岡・三重・岐阜・長野などで開催されるUCI公認国際自転車ロードレース「ツアー・オブ・ジャパン」は、同社が冠協賛し「NTN presents 20th Tour of Japan」というタイトルになる。期間中、同社社員らが会場で「NTN(なんてなめらかに)回る学校」を開き、省エネルギー、トライボロジー、ベアリング技術、自然エネルギー技術などを学べる場をつくる。

《レスポンス編集部》

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