【ATTT 2017】ホンダ、国内外で実施中のテレマティクス活用の実証実験をデモ展示

自動車 テクノロジー ITS
ATTT 2017 ホンダブース
ATTT 2017 ホンダブース 全 8 枚 拡大写真

ホンダは、3月15日から17日まで東京ビッグサイトで開催中の「第8回国際自動車通信技術展(ATTT)」で、国内外で実施しているテレマティクス技術を利用した実証実験の事例をデモンストレーション展示している。

このうち日本での実証実験は宅配のピザや寿司などのサービス向けを想定した小型車向け商用テレマティクス『Honda Biz LINC』で、スマートフォンやタブレット端末の位置情報を活用することで二輪車などによる近距離移動の効率化を支援するクラウド型サービス。

その主な機能は配送車両やドライバーの位置情報のリアルタイム管理、配送先までの効率的なルート探索、安全運転支援など。なかでもルート探索は二輪車が走行可能な細道を見つけ出して最短時間で到着できるようになっているという。その一方で通学路など注意すべきエリアの提示や実際の運転状況を蓄積し可視化することで安全運転に役立てることもできるとしている。

ホンダのテレマティクス部サービス開発室で技術主任を務める小山隆弘氏はHonda Biz LINCについて「ホンダの商用用途のバイクに対して、ソフトウエアの領域でもサービス展開を目指しているもの」として上で、「2017年の夏くらいをめどに商用化したい」と話していた。

このほかホンダブースではフィリピンとベトナムで実施中の実証実験をパネル展示で紹介している。フィリピンでは日本方式のデジタル放送を活用した高度な渋滞情報配信システムの展開の可能性を調査しており、数百台のタクシー車両に搭載した通信ユニットから収集したプローブ情報をもとに生成した渋滞情報を地デジ放送を通じてナビに配信するプロジェクト。

またベトナムでは準天頂衛星システムを活用した高精度測位サービスの実証実験を行っている。ホンダでは同様の実証をタイ・バンコクでも実施済みだが、ベトナムでは二輪車に特化して、その精度の測定を行うとしている。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. メルセデスベンツの主力SUV『GLC』、新型を9月に世界初公開へ
  3. カワサキ『Ninja ZX-25RR』を日本初導入、価格は105万2700円 スタンダード版「25R」は廃止
  4. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  5. その名の通り1000馬力! 新型スーパーカー『ブラバス1000』発表、AMG GTのPHEVをさらに強化
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  5. 湘南から走り出した車、フェアレディZやエルグランド…日産車体が量産終了へ
ランキングをもっと見る