賃上げ「前向きにとらえて」「経済波及効果を期待する」自工会・西川廣人会長

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日本自動車工業会・西川廣人会長(16日・港区
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「失速ではなく、経済に好影響を与える結果として前向きにとらえてほしい」。
日本自動車工業会は16日、都内で会見を開き、西川廣人会長が春闘の結果について、希望を述べた。

「失速、息切れ、官製春闘の限界というネガティブな見出しがあるが、むしろ3年続けて、4年目にも賃上げがあったことがポジティブ。年収ベースで2~3%、相当増加している。各社、諸手当などでも工夫している」と、賃上げなど待遇改善の結果を評価した。

「この結果は失速ではなく、経済の好循環ではないかと思っている。好影響を与える結果として前向きにとらえてほしい」

「4年目やって限界かという、その言葉がよくない。去年から今年は、去年のペースを維持するのは難しいと思う。では去年から今年、今年から来年、予想は難しいが世界の景況感を見るとファンメンタルでは悪くない。自動車各社が置かれている事業環境からみて、限界であろうかというと、それは当てはまらない。来年度の様子をみて適切な判断をされると思う」

さらに、経済全体への波及効果を促す自工会の取組みにもついて、説明した。「本日の理事会で『適正取引の推進と生産. 性・付加価値の向上に向けた自主行動計画』について、確認をとった。実行して確実な成果を出す」。

自主行動計画は、完成車メーカーと下請事業者相互が協力して、課題解決に向け取り組んでいく計画をまとめたもの。日本自動車部品工業会も同日、自主行動計画をまとめた。国内自動車産業全体の底上げを図っていく。

《中島みなみ》

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