【アルファロメオ MiTo 試乗】見えないところも変わっている、2017年モデル…島崎七生人

試乗記 輸入車
アルファロメオ MiTo スーパー
アルファロメオ MiTo スーパー 全 10 枚 拡大写真

試乗時の実走燃費は15.0km/リットル。カタログ燃費(14.6km/リットル)を上回ったばかりか、とくに省燃費運転を心がけずにこの値なら日常的にも乗りやすいのではないだろうか。

2017年モデルはフェイスリフトを受け、楯型グリルが大型化し、グリルとインテーク部は目の粗いハニカムパターンを採用、来る『ジュリア』と世代を合わせたデザインになった。ロゴも新デザインだが、室内側(ステアリングホイール中央)のそれはモノトーンでクールに。長く見慣れたこれまでのロゴ同様、やがて目に馴染むことになるのだろう。車名ロゴもジュリアと同じフォントだが、これはオリジナリティのあった従来のほうがよかった? 外観ではほかに、17インチアルミホイールが新しい。

インテリアはシート表皮のパターンが僅かに変わった程度。新型は「Super」の1グレードで、Frauの本革シートが標準(色は全3色)となる。

搭載エンジンは従来と変わらず1.4リットルターボ。走らせた印象では、TCT(6速デュアルクラッチ)の変速のしかたがよりスムースになった印象。なのでd.n.aスイッチが「n」ではもどかしく感じられ、積極的に「d」を選ぶことで、従来どおりの活気あるエンジンレスポンスはそのままに、ハイパワーがより洗練されたマナーで発揮される…そんな印象となった。いずれにしても、冒頭の燃費データは思いのまま存分にエンジンを使ったシーンも含んでのことだから、スムースさ、効率面での改良が入ったのかもしれない。

他方で足回りは何かが違う?と感じカタログを当たると、従来型にあった「アダプティブサスペンション」がカタログから消えていた。なるほどコンベンショナルなダンパーを使った新型は、乗り心地が引き締まって感じる領域がざっと20km/hほど(40→60km/h)高まってはいる。が、低速でのダンパーの効きがしっかりと伝わり、装着タイヤが17インチながらコンチネンタルだったせいか、タイヤのバネでもしなやかさの演出に貢献している…そんな感触だった。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

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