沖縄県営鉄道の駅がVRで「復活」…スマホアプリ配信開始

鉄道 行政
「軽便与那原駅舎VR」の画面。かつての与那原駅舎が再現されている。
「軽便与那原駅舎VR」の画面。かつての与那原駅舎が再現されている。 全 5 枚 拡大写真

スマートフォン向けのアプリ「軽便与那原駅舎VR」がこのほど公開された。沖縄県与那原町にあった鉄道駅の様子を、バーチャル・リアリティ(VR)技術で再現したアプリだ。

戦前の沖縄本島には、県営鉄道や路面電車、馬車鉄道が存在。このうち県営鉄道は2本のレール幅(軌間)がJR在来線より狭い762mmの軽便鉄道で、1914年から1923年にかけ那覇から与那原・嘉手納・糸満の3方向に伸びるネットワークが整備された。しかし、第二次世界大戦の沖縄戦で破壊され、戦後は復活することなく消滅した。

消滅から70年以上が経過し、鉄道の痕跡はほとんど残っていない。那覇~与那原間9.4kmを結んでいた与那原線の終点・与那原駅は砲撃で駅舎が破壊されたが、戦後はわずかに残った駅舎の柱や壁を活用する形で与那原町役場が建設された。役場の建物は後にJA与那原支店を経て解体。2014年に旧駅舎が復元されている。

与那原町が開設した観光ポータルサイト「YONABARU NAVI」の案内などによると、「軽便与那原駅舎VR」は与那原駅と同駅周辺の様子をVR技術で再現。画面上の操作で往時の駅周辺や駅構内を見ることができる。「当時を知る人たちからの証言と残されたわずかな資料をもとに可能な限り忠実に再現した」という。

アプリはGoogle PlayかApp Storeでダウンロードできる。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  2. ホンダ『プレリュード』新型、ホームページで先行公開…発売は9月
  3. 約10万円で200km以上走るEVバイク登場に「現実的な選択肢」、ベトナムから日本上陸に期待の声
  4. スバル『フォレスター』に早くも「理想の姿」と話題の特別仕様、「最初から出してよ!」の声も
  5. ホンダ『N-ONE e:』の価格を予想、280万円台からか…実質ガソリンモデル並み?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  4. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る