イスがひとりでに動くよ! 順番待ちを楽しくすごそう---日産プロパイロットチェア

自動車 テクノロジー ITS
日産プロパイロットチェア
日産プロパイロットチェア 全 8 枚 拡大写真

行列を自動で進むイス、「プロパイロットチェア」。日産自動車が同社の自動運転技術「プロパイロット」に着想を得て製作したイスの体験デモが23日、東京の羽田空港第1ターミナルにあるカレーうどん専門店「cuud(クウド)」で実施された。

プロパイロットは、高速道路などの自動車専用道路の同一車線において先行車両との車間距離を一定に保ち、かつ車線中央を走行するようにステアリング操作を支援する技術。2016年発売の新型『セレナ』に初めて搭載された。

プロパイロットチェアはプロパイロットのコンセプトをわかりやすく人々に伝えるために製作された。「自動車に興味のない人に振り向いてもらいたい、また、自動運転が便利なのだということを知ってほしい」と説明するのは、日産自動車日本マーケティング本部ブランド&メディア戦略部の江田壮寿さん。

プロパイロットチェアは先行するイスを認識し、距離を保ちながら追従、および指定されたルートに合わせて自動でストップ&ゴーを行ない、それぞれが自動操舵で移動する。

新型セレナの発売に続いいて9月に「プロパイロットチェア」を公開、同時にこのイスを実際に活用したいという店舗など施設を募集、走行条件などを検討した結果、羽田空港のcuudでの使用が決定した。飲食店の入店待ち行列時に、1脚ずつ席を移動する煩わしさを解消することが期待された。羽田空港はこういった新技術の導入や実証に積極的な空港だ。

日産の江田さんは「道路での渋滞は、お店で言えば行列だ。プロパイロットがドライバーの渋滞ストレスを解消するように、プロパイロットチェアは行列のお客さんのストレスを楽しさに変えたい」と説明する。

残念ながら取材時間帯で、cuudのお客さんがプロパイロットチェアで行列を作ることはなかったが、羽田空港の利用者がみな興味をもって注目していた。とくに子供達には大人気だった。今回のデモは1日限りだ。また次回に期待しよう。

《高木啓》

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