【バンコクモーターショー2017】タイ国内での販売実績が低迷する中、需要増の期待を込めて開幕

自動車 ニューモデル モーターショー
バンコク国際モーターショーの会場となっている「インパクトアリーナ」。開催初日のVIPデーは雨となった
バンコク国際モーターショーの会場となっている「インパクトアリーナ」。開催初日のVIPデーは雨となった 全 8 枚 拡大写真

今年で38回目となる「バンコク国際モーターショー」が、本日(3月27日)のVIPデーを皮切りに、4月9日までの約2週間にわたって開催される。毎年1回、ほぼ同時期に開催されるこのショーは、およそ170万人のお客が訪れる世界有数のモーターショーとなった。

日本自動車工業会の資料によれば、タイは年間約200万台近くが生産されるアジアではダントツの自動車大国。日本を含む世界の有名自動車メーカーが生産工場を持ち、ここで製造した車両は関税がゼロとなるアセアン域内の輸出される。生産台数の約6割が輸出されるという。

ただ、タイでの国内販売は低迷が続く。4年前まで続けられたファーストカーインセンティブによる駆け込み需要の反動が今も続いている上に、昨年の国王死去による買い控え意識が根強いからだ。ただ、今年はファーストカーインセンティブの転売禁止期間が終了する。これを機に販売増への期待は一段と高まりつつある。

バンコクは日本や欧米で開催されるショーとは少し趣が異なっていて、会場で新車販売の受注合戦が繰り広げられる。アジア各国で開催されるモーターショーはすべて同様の光景が見られるが、このショーでの受注は例年4万台前後にも上る。つまり、このショーでの売上げは、その一年の販売台数を占う試金石ともなっているわけだ。

会場はバンコク郊外の「インパクトアリーナ」国際展示場で開催される。都心から30km以上、最寄り駅からも15km以上も離れており、とにかく公共機関で訪れるのはなかなか大変だ。やっかいなのはタクシーで、都心から乗ろうとすると「Very Far!(遠過ぎる)」と断られることもしばしば。日本なら長距離客は歓迎されるはずだが、ここでは違う。

それでも会場に足を踏み入れれば豪華な造りに圧倒される。フロアは大理石がふんだんに用いられ、どこを見てもピッカピカに磨き込まれている。レセプションルームには天井から豪華なシャンデリアがぶら下がっていて、それは日本で見る展示場とは桁違いの豪華さだ。会場はさほど広くない。一つ屋根の中でコンパクトに開催されているという感じだ。

そんな38回目を迎えるバンコク国際モーターショーの模様を、今後お伝えしていく。

《会田肇》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ついにハイブリッド化! 新型トヨタ『ランドクルーザー300』の発表にSNSでは「バク売れの予感」など話題に
  2. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  3. 日産 リーフ 新型をライバルと比較…アリア、テスラ、bZ4Xと何が違う?
  4. トヨタの顧客は1億5000万台…バリューチェーンで財務基盤強化
  5. 『GRカローラ』『フリード』『ソリオ』の走りを変える! ブリッツの「スロコン」「スマスロ」が適合
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  4. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  5. アステモの軽EV用インホイールモーターやジヤトコの2モーターK12マーチなど、国内サプライヤー技術が熱い!…人とくるまのテクノロジー展2025
ランキングをもっと見る