InstagramやTwitter、Facebookなどで写真を公開するいま、リアルなフォトブックを利用する人は、写真集をどうとらえているか。オリジナル写真集作成サービス「Photoback」を運営するコンテンツワークスは3月27日、都内でメディア説明会を開催。そのトレンドなどを伝えた。
Photobackは、デジカメやスマートフォンで撮影したJPG画像を、Photobackサイト上にアップロードし、イメージする写真集の体裁(サイズ・ページ数など)をテンプレートから選び、画面上で写真や文字をレイアウト。プレビュー画面で確認し発注すると、1週間から10日でオリジナルの写真集が手元に届くというサービス。
「既存のユーザー像は、家族を大事にしつつ、自分の趣味を持っている人。誰かを大切に思う気持ちが強い人、こだわりがある人。流行を取り入れつつ、自分のスタイルも大事にしたいとか、出産を機に子どもの成長記録を一年ずつ残しておきたいといった人たちが多い」
また、こうしたリアル写真集は「紙にプリントしてコアな仲間と見せ合う」ユーザーも多いという。
「たとえば撮り鉄。自分が旅して撮りためた画像を作品集に仕立てて、気の合う仲間に見せるといった活用シーンがある。飲み会やパーティーでノートパソコンを拡げて画像を見せるより、その場で写真集を回して見てもらい、リアルな感想や対話を楽しんでいる。自分の本を手にとってもらって、見てもらうという感覚が受けている」
「鉄道のほか、飛行機、モーターショー、サーキット、BMX 、ミニチュアの小物、バイク、ツーリング、ドールの写真集なども見られる。また、地下アイドルやアキバ系アイドルの写真集づくりなどもあって、作例はいろいろ」
専門誌などで活躍し、現在は広告など幅広い分野で活躍する30代カメラマンは、「自分の作例を印画紙にプリントし、ファイリングしてクライアントに見てもらうという例はあるけど、こうしたサービスは、アマチュアからハイアマチュアの、作品集をつくりたいというニーズを満たすもの。紙にプリントして、さらに本になると、画面で見た実感とまた違った手応えを得られるはず」と話していた。