パナソニック、小型・高精度な車載用角度センサを開発

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パナソニックが開発した角度センサ「A3MR」
パナソニックが開発した角度センサ「A3MR」 全 1 枚 拡大写真

パナソニックは3月28日、車載用モータの回転角度を高精度に検出する、ISO26262(機能安全)対応の角度センサ「A3MR」を開発したと発表した。

現在の角度センサで主流のレゾルバ方式は、高精度検出が可能だが、サイズ、重量が大きく、ISO26262に対応する冗長設計が困難だった。GMRなどの磁気センサも使用されているが、小型であるものの、レゾルバ方式と比べると角度精度が劣り、また強い磁界がかかる環境では精度が得られないという課題があった。

今回開発したA3MRは、高い磁界レンジに対応可能なAMR薄膜と360度の角度検出が可能なホール素子を内蔵した小型・高精度な角度センサ。モータ内の回転部分が何度動いたか(回転角度)を正確に把握することで、モータの回転速度や駆動量の管理が可能になり、より効率的なモータ制御を実現する。さらに小型軽量で、磁界が不均一でも高精度検出ができるため、サイドシャフト検出が可能で、センサの取付けも容易となる。

ADAS(先進運転支援システム)では、電動パワーステアリングの回転やシフトチェンジなどの操作は、モータの回転角度などによって車両の挙動に反映されており、モータを高精度に制御することでより正確な動きを実現。また、ISGハイブリッドシステムの駆動用モータではモータの回転角度を制御することで回転ムラをなくし効率を高め燃費向上を実現できる。

パナソニックではA3MRのサンプル出荷を2017年5月より開始し、2019年9月より受注を開始する計画だ。

《纐纈敏也@DAYS》

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