JR115系「初代長野色」しなの鉄道で復活 4月8日から

鉄道 企業動向
「初代長野色」をまとった115系。JR東日本の発足後数年間採用された塗装だが、しなの鉄道でこのほど復活することになった。
「初代長野色」をまとった115系。JR東日本の発足後数年間採用された塗装だが、しなの鉄道でこのほど復活することになった。 全 3 枚 拡大写真

しなの鉄道は3月29日、同社が運用している115系電車3編成を昔の塗装に塗り替えると発表した。まず第1弾として1編成を「初代長野色」に塗り替える。

しなの鉄道は、北陸新幹線に並行する信越本線の運営をJR東日本から引き継いだ長野県の第三セクター。1997年3月に軽井沢~篠ノ井間65.1km(しなの鉄道線)の経営を引き継ぎ、2015年3月には長野~妙高高原間37.3km(北しなの線)も引き継いだ。車両もJR東日本が長野地区で運用していた115系電車を譲り受けたが、一部を除いてしなの鉄道独自の塗装に塗り替えられている。

長野地区のJR線で運用されている115系は1989年4月、アイボリーホワイトをベースに「山」を表現した緑と「紅葉と県民の暖かさ」を表現した赤で装飾した塗装に変更された。これが「初代長野色」と呼ばれる塗装で、1992年には現在の長野色への変更に伴い姿を消した。

しなの鉄道の発表によると、7月から9月にかけて実施される観光キャンペーンにあわせ、115系3編成の塗装変更を決定。第1弾となる「初代長野色」編成は4月8日にデビューする予定だ。

当日は10時15分から戸倉駅で出発式が行われ、戸倉~軽井沢間を1往復する。運行時刻は往路が戸倉10時32分発~軽井沢11時37分着、復路が軽井沢12時50分発~戸倉13時56分着。各駅に停車する一般の臨時列車で、乗車券類を購入すれば誰でも乗車できる。11時45分から12時30分までは、軽井沢駅での折返し時間を使った撮影会が行われる。このほか、塗装変更の記念切符(1200円)などが出発式と撮影会の会場で販売される。

その後は第2弾が5月、第3弾が7月にデビューする予定だが、しなの鉄道は「どんな塗色が登場するかはお楽しみに」としており、デザインは明らかにしていない。

《草町義和》

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