トヨタ、米国に投資…人工知能を通じて次世代エネルギーの新材料を研究

自動車 ビジネス 企業動向

トヨタ自動車の米国での人工知能などの研究開発部門、トヨタ・リサーチ・インスティテュート(TRI)は3月30日、今後4年間に総額およそ3500万ドルを投資すると発表した。

今回の投資は、人工知能を通じて材料開発や探索を加速させ、外部の研究機関、大学、企業と協力するのが目的。次世代のゼロエミッション車やエコカーに導入する新たな電池材料や燃料電池用触媒の開発に向けた材料研究を促進する。

具体的には、材料に関する先進的な計算モデル、実験データ取得の新手法、機械学習や人工知能を活用し、材料開発や探索にかかる時間を、劇的に短縮することを目指す。最初の協力先として、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学、ミシガン大学、ニューヨーク州立大学バッファロー校、コネチカット大学のほか、英国の材料研究開発企業イリカ社を選定した。

協力の対象となる研究領域には、バッテリーや燃料電池用の新材料とモデルの開発をはじめ、新材料の設計と開発に向けた機械学習、人工知能、情報科学理論の画期的な活用がある。さらに、シミュレーション、機械学習、人工知能、ロボティクス技術を活用した自動材料探索システムなどが含まれる。

TRIのエリック・クロトコフ チーフサイエンスオフィサーは、「トヨタは人工知能を、さまざまな産業で活用できる重要な基盤技術に位置付け。今回、人工知能を通じて材料科学の限界を押し広げていく機会に恵まれたことを、誇らしく思う」と語っている。

《森脇稔》

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