【日野 トラック 新型】安全性が一段と向上、停止車両や歩行者も検知…市橋社長も太鼓判

自動車 ニューモデル 新型車
左から『レンジャー』の佐藤直樹チーフエンジニア、鈴木賢二副社長、市橋保彦社長、『プロフィア』の渡邉良彦チーフエンジニア
左から『レンジャー』の佐藤直樹チーフエンジニア、鈴木賢二副社長、市橋保彦社長、『プロフィア』の渡邉良彦チーフエンジニア 全 4 枚 拡大写真

日野自動車は4月5日、主力の大型トラック『プロフィア』と中型トラック『レンジャー』を全面改良して発表した。「最近はドライバー不足を含め、安全技術に対する要望が大分高まっている」と市橋保彦社長は話し、安全性を一段と向上させたそうだ。

その代表的なものがPCSと名付けた衝突被害軽減ブレーキだ。同ブレーキは2006年、日野が世界に先駆けて大型トラックに導入し、他社に対しては一日の長があると自負しているものだ。「今回の大型トラックについては、衝突回避というものをより一歩進めて、危険な状態に陥らないようにすることが重要だということで開発を進めた」とプロフィアのチーフエンジニアである渡邉良彦氏は強調する。

車体前方にミリ波レーダーと画像センサーを取り付けることで、停止車両や歩行者までも検知し、衝突回避を支援する。停止車両に対しては自車速50km/h以下、歩行者には同30km/h以下ならPCSシステムのみで衝突を回避できるという。これは国内大型トラックでは初めてだ。また、従来車両でも可能であった移動先行車両に対しての衝突回避についても、さらに性能がアップ。低速の10km/h以下でも衝突を回避できるようになった。

そしてもう一つ国内大型トラックで初めてのものがある。オプション装備の可変配光型LEDランプがそれで、ハイビームを自動制御し、夜間の安全運転をサポートする。これは小糸製作所と共同開発したもので、LEDの点灯と消灯を細やかに制御し、先行車や対向車に光が当たる箇所だけを自動的に遮光する。なんでもランプの中には11個のLEDが並んでおり、ミリ波レーダーと画像センサーから得た情報を元に11個のLEDを自動的に付けたり消したりしているそうだ。

そのほかにも、わき見や目蓋の状態を検知して警報で注意を喚起するドライバーモニターをはじめ、ふらつき警報、車間距離を自動制するスキャニングクルーズII、VSC(車両安定制御システム)、ABS、乗用車と衝突した際に相手の被害の軽減に貢献するアンダーランププロテクター、そしてオプションで左後側方視界補助カメラという具合にプロフィアの安全装備は盛りだくさんだ。ミラーについても、位置を最適化して死角を減少させているという。

もちろん燃費や乗り心地、操作性、視認性、積載性などについても、大幅な向上を図っている。「お客さまの期待に応えられたクルマになったと思う」と市橋社長は太鼓判を押していた。

《山田清志》

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